尿路結石の愛犬におすすめなドッグフード10選

犬も人間と同じように尿路結石ができる場合があり、発症するとおやつやドッグフードなどの食べ物に気をつけなければなりません。

しかし、突然尿路結石が発症してしまった場合どのようなドッグフードを選んだ方が良いのか分からないという飼い主様も多いはずです。

今回は尿路結石になった犬のドッグフードを選ぶポイントや尿路結石の犬におすすめのドッグフードをご紹介します。

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2023.09.14

【監修者】ban動物看護師

ペットトリミング・ドッグトレーニングの専門学校を卒業後、田舎の小さな動物病院で動物看護士として4年間勤務。全国に200店舗以上の店舗数をもつペットショップの本社にて3年間勤務したのち、現在は大好きなペットの分野を中心としたウェブライターとして活動している。

尿路結石とは？

尿路結石とは腎臓や膀胱、尿道などに結石ができ、頻尿や血尿、腎不全などさまざまな症状が表れる病気です。

結石とは尿に含まれるリンやカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分がなんらかの原因で濃くなりすぎて結晶化したものを指します。

結石にはストラバイト尿石、シュウ酸カルシウム尿石など様々な種類があり、尿中のpHによりどのタイプの結石が出来るかが異なります。つまりどの結石ができるかは犬の体質によって異なるため、結石ができるまでは対策が難しいとされています。

尿路結石を発症した場合、軽度であれば目に見えない程度の小さい結石が膀胱や尿道の粘膜を傷つけ、頻尿や血尿など膀胱炎のような症状が表れます。

重度になると大きい結石が尿道に詰まってしまい、膀胱破裂や急性腎不全をおこすなど命を落とす可能性もある危険な病気です。特に男の子は尿道が細いため詰まりやすい傾向にあり注意が必要です。

尿路結石の治療法

軽度の尿路結石であれば食事療法がポピュラーです。尿路結石用のドッグフードを与えることで結石がなくなるのを待ちましょう。結石ができやすい子の場合、生涯尿路結石用のドッグフードのみを与えなければならない場合もあります。

尿路結石用のドッグフードを与えていて一度結石が消滅したにも関わらず再発した場合、結石の種類が変わった場合もありますが家族の誰かがコッソリ尿路結石用ドッグフード以外の食べ物を与えている可能性が高いです。家族と協力して治療に取り組むことが大切です。

また、結石が詰まってしまっている場合やサイズが大きい場合、様々な種類の結石ができている場合は食事療法で取り除くことが難しいです。食事療法が難しい場合は外科手術で結石を摘出する必要があります。

尿路結石のワンちゃんのドッグフード選びのポイント

実際に愛犬が尿路結石と診断された場合、どのようなドッグフードを選んだ方が良いのでしょうか。尿路結石の犬のドッグフード選びのポイントを3つご紹介します。

①グレインフリーのドッグフードを選ぶ

本来、肉食メインである犬は穀物の消化が得意ではありません。

そのため、消化しづらい穀物を長期的に食べることで消化器官の負担になり、尿路結石の発生に繋がる可能性があるといわれています。

尿路結石のできやすい犬は小麦やライ麦に含まれるタンパク質の一種を含まないグルテンフリーや穀物を一切使用しないグレインフリーのドッグフードを選ぶことで、尿路結石ができづらくなるかもしれません。

②ビタミンCが含まれているドッグフードを選ぶ

ビタミンCはシュウ酸とカルシウムが結合するのを防ぐ働きがあるとされています。シュウ酸とカルシウムが結合するとシュウ酸カルシウムとなり、結石となります。

また、尿のpHを弱酸性に保つ役割もあるためシュウ酸カルシウム結石のできやすい犬はビタミンCを豊富に含むドッグフードを選ぶことが大切です。

また、キャベツやブロッコリー、イチゴ、クランベリーなどはビタミンCを豊富に含んでいるためドッグフードにトッピングをするのもおすすめです。ただし、過剰に与えすぎると体調を崩す可能性もあるため与えすぎないように注意が必要です。

③無添加のドッグフードを選ぶ

穀物と同じく合成添加物も犬の消化器官に負担をかけるため、尿路結石ができる原因となるといわれています。

身体が添加物を消化しようと強めの胃酸を作り出すことで尿のpH値がアルカリ性に傾き尿路結石の原因となるとされています。

また合成添加物は長期的に与えることで尿路結石以外の部分でも身体に悪影響を与える可能性があるため、愛犬の健康を総合的にサポートするという面でも添加物不使用のドッグフードがおすすめです。

尿路結石のワンちゃんにオススメのドッグフード10選

実際にペットショップやホームセンター、ネット通販で販売されている尿路結石の犬にオススメのドッグフードを10種類ご紹介します。

No	商品名	価格/内容量	評価	特徴	購入サイト	原産国
①	カナガン チキン	¥2,519(税込)/1kg	★★★★★	リン・マグネシウム・カルシウムがAAFCOの基準内で、クランベリーを配合	公式サイト	イギリス
②	ヒルズ c/d マルチケア	¥2,750(税込)/1kg	★★★★★	ストルバイト尿石とシュウ酸カルシウム尿石両方の再発リスクを管理	ペットゴー	オランダ
③	ＣＣＤ ＰＨアシスト	¥3,698(税込)/2kg	★★★★★	健康な皮膚被毛や関節の維持のサポート	ペットゴー	ベルギー
④	ストルバイトブロック	¥3,780(税込)/1kg	★★★★	動物性タンパク質やフマル酸を配合しており抜群の美味しさを実現	楽天	日本
⑤	ドクターズケア 尿石ケア	¥4,745(税込)/1kg	★★★★	独自の厳しい品質管理体制のもと製造	楽天	日本
⑥	ｃ/ｄマルチケア＋メタボリックス	¥3,410(税込)/1kg	★★★★	ダイエットにも効果的	ペットゴー	オランダ
⑦	ブリスミックス pHコントロール	¥2,640(税込)/1kg	★★★	肉副産物や人工保存料、合成着色料、穀物不使用	Amazon	カナダ
⑧	ロイヤルカナン ミニユリナリーケア	¥2,030(税込)/800g	★★★	ミネラルのバランスを調整し健康的な尿を維持	公式通販	フランス
⑨	メディコート<pHサポート>	¥1,414(税込)/3kg	★★★	年齢に合わせたラインナップ	公式サイト	日本
⑩	セラピューティックフォーミュラ フラックス	¥286(税込)/100g	★★★	100gのちょこっとパックも用意	GREEN DOG	アメリカ

おすすめドッグフード①カナガンドッグフード　チキン

カナガンドッグフードは、ペット先進国であるイギリスで生産されている安全安心のドッグフードです。カナガンドッグフードの主原料はチキンで動物性タンパク質を50%以上配合し、小麦などの穀物類を使用しないグレインフリーでもちろん人工添加物は配合されていません。

また、脳機能の健康維持に必要なオメガ3脂肪酸がサーモンオイルを配合されており、てんかん発作を緩和することが期待できるといえるでしょう。

さらに、カナガンにはマリーゴールドやコロハなどのハーブが配合されており、体の中から健康維持できるよう工夫されています。

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カナガンドッグフード　チキンの口コミ

我が家の犬は、比較的お腹の調子が良くない犬でした。以前有名メーカーの動物病院で使用している消火器用の物を購入していましたが、他の食品を受け付けなくなります。カナガンドッグフードは徐々に胃腸を整えてくれます。犬用のパンは食べられるようになりました。食いつきも良く栄養を吸収しますので、与えすぎると太りますので注意してください。

引用元：Amazonの口コミ

犬3匹います、イングリッシュスプリンガースパニエル、ラブビーグル、里親犬3匹共に運動が必要で2～3時間毎日散歩です。お陰で筋肉もかなりつき家でも走り回りストレスは無いと思います。但しフードには神経使います沢山種類がありいろいろたべさせたなかでやはりよくたべます

引用元：Amazonの口コミ

② ユリナリー S/O ドライ

出典：https://www.royalcanin.com/jp/dogs/products/vet-products/urinary-so-lp-18

ユリナリーS/Oはストルバイト結石が形成されにくい弱酸性の尿になるように、ミネラルなどの栄養素をバランスよく配合したドッグフードです。

ドライタイプだけでなくウェットタイプのドッグフードも用意されており、ウェットタイプは水分含有量が多いため尿路結石の犬にはぴったりのドッグフードといえるでしょう。
また、嗜好性も高いためドライタイプのフードだけでは食べてくれないというグルメな犬にもおすすめです。

③ヒルズ プリスクリプション・ダイエットc/d マルチケア

出典：https://www.hills.co.jp/dog-food/pd-canine-cd-mini-chicken-dry

c/dマルチケアはミネラルと尿のpHを調整することにより、愛犬の健康をサポートするドッグフードです。

ストルバイト尿石とシュウ酸カルシウム尿石両方の再発リスクを管理する療法食となっており、尿路結石の犬が長期的に食べるのに適した総合栄養食とされています。

香りと嗜好性が高いチキンフレーバーを使用しているので、愛犬も夢中になって食べてくれるでしょう。小粒タイプのため、口の小さな小型犬や噛む力の弱いシニア犬にもおすすめです。

④CCD pHアシスト

出典：https://www.petgo.jp/product/lHgbKbK?sku=6689995&category=p1i03-1019-2009

CCD pHアシストはストルバイト尿石症の構成成分とされているリンやマグネシウムの含有量を制限することで尿路結石の犬に配慮したドッグフードです。

低pH尿となるようにミネラル成分も調整して配合しているため、新たな結晶ができにくくなるようサポートしてくれます。

高品質のオメガ-3脂肪酸を含むことで、尿路結石だけでなく健康な皮膚被毛や関節の維持のサポートも行えるドッグフードとなっています。

⑤ダイエティクス ストルバイトブロック

出典：https://dietics.petline-brand.jp/product/dog03.html

ダイエティクス ストルバイトブロックはpH6.0～6.5前後の弱酸性の尿になるように、ミネラルバランスを調整し配合されたドッグフードです。

動物性タンパク質や酸味料や調味料に属するフマル酸を配合することで、グルメな愛犬も喜んで食べてくれるでしょう。

飼い主の使いやすさにも配慮して3kgのドッグフードはジッパー付きで1.5kgずつに分かれているため、常に新鮮な状態で愛犬に与えることが出来るのも嬉しいポイントです。

⑥ドクターズケア 尿石ケア

出典：https://www.petline.co.jp/dog/DRC-D/E4203/

ドクターズケア 尿石ケアはミネラルやアミノ酸を調整し、尿石の形成に配慮されたドッグフードです。

国内で製造されているため安心して愛犬に与えられます。今まで療法食を食べてくれなかったというグルメな犬も、ドクターズケア 尿石ケアはパクパクと食べたという意見もあり嗜好性に優れたドッグフードとなっています。

妥協を許さない独自の厳しい品質管理体制のもと製造を行っており、着色料を使用していないのも嬉しいポイントです。

⑦ヒルズ プリスクリプション・ダイエット c/d マルチケア＋メタボリックス

出典：https://www.hills.co.jp/prescription-diet/multicare/dog-food

c/d マルチケア＋メタボリックスは尿路結石になりやすい犬がストルバイト尿石とシュウ酸カルシウム尿石の形成を抑制しつつ減量のサポートもしれくれるドッグフードです。

ダイエットが必要なぽっちゃり気味の犬だけでなく心臓の病気が気になるシニア犬が長期的に食べるのに特におすすめのドッグフードとなっています。

c/d マルチケア＋メタボリックスを食べることで96％の犬の体重減量に役立つと科学的に証明されており、尿路結石を予防しながらダイエットができるのは嬉しいポイントです。

※給与に対しては必ず獣医師の指示に従ってください。

⑧ブリスミックス pHコントロール

出典：https://qr.paps.jp/OPvFN

ブリスミックス pHコントロールは犬の適正pH値といわれる6.5前後の弱酸性にサポートしてくれるドッグフードです。

原材料にもこだわっており、アレルギーの原因になりやすいとされている肉副産物や人工保存料、合成着色料を使用していないのもブリスミックス pHコントロールの特徴です。

穀物を使用していないグレインフリーのドッグフードとなっているため、尿路結石を発症したアレルギーのある犬に特におすすめのドッグフードといえるでしょう。

⑨ロイヤルカナン ミニ ユリナリー ケア

出典：https://www.royalcanin.com/jp/dogs/products/retail-products/mini-urinary-care

ロイヤルカナン ミニユリナリーケアは健康的な尿を維持したい犬におすすめのドッグフードです。水を飲む量が少ない犬は尿が濃くなり、膀胱内でミネラル同士がくっつくことが尿路結石の原因となってしまう場合があります。

ロイヤルカナン ミニユリナリーケアを食べることで、ミネラルのバランスを調整し尿が濃くなりすぎないようにサポートができます。適正なバランスの健康な尿を維持することで、尿路結石の形成を抑制してくれます。

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2022.12.09

⑩メディコート<pHサポート>

出典：https://www.petline.co.jp/medycoat/lineup/phsupport/

メディコート<pHサポート>はマグネシウム量を調整し、犬のpH値が適正とされる6.5前後になるようなバランスで配合されたドッグフードです。

メディコート<pHサポート>一番の特徴は1歳からの成犬用、7歳からの高齢犬用、11歳からの老齢犬用と年齢によって3つの種類のドッグフードがあることです。年齢に合わせたドッグフードを与えることで、尿路結石だけでなく年齢にあわせた健康サポートしてくれるのは嬉しいですね。

11セラピューティックフォーミュラ　フラックス

出典：https://natural-harvest.co.jp/nh-product/flux

セラピューティックフォーミュラ フラックスは尿路結石などおしっこのトラブルを抱えた犬におすすめのドッグフードです。

ミネラルとタンパク質をバランスよく配合することで、健康に飲水量を増やし結石になりにくい身体づくりをサポートしてくれます。

100gのちょこっとパックも用意されており、愛犬が食べるかどうか気になる方は100gだけお試し出来るのも嬉しいポイントです。

まとめ

尿路結石は一度発症すると再発しやすい病気とされています。

また、尿路結石は犬の体質によってできやすい成分が異なりますので、愛犬にあったドッグフードが見つかるまでは獣医師と相談しながら様々な種類のドッグフードを試してみるのも良いかもしれません。

ドッグフードを試す際はすぐに変更しては効果が分かりづらいです。1度試したドッグフードは１か月～3か月程度は継続して様子を見ると良いでしょう。

与えるフードを工夫し、尿路結石が発症しやすい犬も健康で快適に過ごせるようにサポートしてあげましょう。