うるうるとした大きな瞳でじっと見つめられるとおもわず「可愛い」といいたくなるチワワ。日本ではCMなどで見るチワワの可愛い映像を見て飼ってみたいという方が多くいます。
ただ実際に一緒にチワワと暮らしてみて「こんなはずじゃなかった、飼うんじゃなかった」という飼い主もいます。
ここではチワワを飼うんじゃなかったと後悔している声と8つの理由、チワワを飼うんじゃなかったと後悔しないために飼う前に知っておきたいチワワの特徴やしつけのポイント・飼ってよかったという人の声などを紹介しましょう。
目次 -INDEX-
チワワを飼うんじゃなかったと後悔したという声と理由
チワワは見た目はとてもきゃしゃで小さく、とてもかわいい顔で見つめられると何でも許してしまいたくなるほど可愛らしい雰囲気を持っています。
ただ、チワワの可愛らしい容姿とは少し違うチワワの特徴などを知らないことでチワワを飼うんじゃなかったと思ってしまう方もいます。
ここではチワワに関するマイナーな声などを中心にチワワについて考えてみましょう。
甲高い声で吠え、無駄吠えも多い
チワワの吠え声はとても甲高く静かな住宅街やマンションなどでは良く響いてしまいます。犬が苦手な人にとってはとても気になる鳴き声です。
また、警戒心が強く気が強いため知らない人や犬に吠えてしまうこともしばしば。チワワにとっては無駄吠えではないのですが、飼い主にしてみれば誰にでも甲高い声で吠えるチワワは飼いにくいと感じるのかもしれません。
ただ、子犬の頃から散歩に連れ出すなど社会性を身に着けさせることで誰にでも吠える・無駄吠えをすることがほとんどなくなります。
しつけが入りにくい
チワワは、しつけが入りにくいといわれています。とくにトイレのしつけや噛み癖・吠え癖などのしつけに悩んでいる飼い主さんが多いです。
ただこれらのしつけをしっかりしなければ飼い主が困ってしまうということはチワワに限ったことではありません。
チワワは、じつはとても賢くしつけがしやすい犬種なのです。チワワは警戒心が強く怖がりな性格なので大きな声で怒ったりするのではなく、できたときに大げさなくらい褒めてあげることがしつけのポイントです。
小さすぎて心配
チワワは世界最小といわれる超小型犬です。チワワを飼っていると大型犬などが近づいてくるとケガをするのではないかと心配になりますよね。また、きゃしゃな体つきの子では、ちょっとしたことでもケガをする可能性があります。
その体の小ささのため飼い主としては、ほかの犬や知らない人などが近づいてくるとヒヤヒヤしてしまうかもしれませんね。
また、チワワはとても勇敢で飼い主を守ろうとする場合もあります。ほかの犬や人が近づいてきたときに興奮することがないようにしつけることが大切ですね。
抜け毛が多い
チワワにはスムースとロングコートの2種類がいます。スムースもロングコートもアンダーコートとオーバーコートがあり、春から夏にかけての換毛期にはアンダーコートが抜けるためいろいろなところに被毛が落ちています。その量は小さな体とは比較にならない程多量になります。
チワワの抜け毛が気になるときは、週2、3回のブラッシングをおすすめします。また、しっかり掃除し、トリミングの時に抜け毛の手入れを依頼するといいでしょう。
噛み癖がひどい
チワワに限らずほとんどの犬は子犬の時に噛み癖があるものです。通常は、成犬になるにしたがって噛み癖は少なくなっていきますが、チワワは成犬になっても噛みつくなどの噛み癖が残ってしまう子もいます。
チワワは、怖がりなので驚いて噛みつくということもありますが、飼い主やいろいろなところに噛みつくのであれば噛みついたときに短く「ダメ」などの制止する言葉でやめさせましょう。
飼い主が毅然とした態度でチワワに対することで噛み癖などは減少していきますよ。
いたずらが多い
チワワはとても寂しがり屋でお留守番が苦手な子がいます。できるだけチワワと一緒に過ごすことができるように飼い主が工夫し、チワワとの信頼関係を築くことでチワワのいたずらは少なくなってきます。
チワワがいたずらする理由の多くは大好きな飼い主にかまってほしいと思うから。チワワがいたずらすると飼い主は、必ずチワワの方へ眼を向けますよね。チワワにとって飼い主が振り向いてくれるため、いたずらをして気を引こうとするのです。
チワワがいたずらするときはしっかりとチワワとスキンシップを行い、信頼関係を築くことが大切です。
お金がかかる
チワワに限らず、犬を飼うということはワクチン接種や狂犬病の予防接種・定期健診・フィラリアの薬やノミ・ダニの駆除剤など健康であってもさまざまな費用が掛かります。
とくにチワワは体が小さいため思わぬケガをしたり病気にかかることが多いといわれており、毎年の医療費のほかに予定外の費用もあります。
また、寒さに弱いチワワは冬には服を着せたりする必要があります。病気以外にもさまざまな費用が掛かりますが、チワワだけではなく犬を飼うということは生き物の命を預かっているため、どうしてもお金はかかると考えましょう。
体重管理が大変
チワワはとても太りやすい犬種です。そのためちょっとおやつを与え過ぎたり食事以外のものを食べることが多くなってしまうとすぐに体重が増加します。チワワは体が小さいため、肥満気味になると心臓や足・腰などに大きな負担がかかります。
また、小さいため食が細くあまり食べない子もいるので、体重管理はとくに重要になってきます。
数百グラムでも小さなチワワにとっては負担が増加してしまいます。しっかりとした体重管理は健康に過ごすためには重要なことといえます。
チワワを飼うんじゃなかったと思う前にチワワの特徴を理解しましょう
平均体高 | オス:15~25㎝ メス:15~25㎝ |
平均体重 | オス:1,8~3 kg メス:1,8~3 kg |
原産国 | メキシコ |
平均寿命 | 13.8年 |
チワワは北アメリカでも最も古い犬種のひとつです。チワワはテチチと呼ばれるアステカ文明時代の貴族たちがいけにえとして飼育していた犬が起源です。
チワワは本来は今のチワワよりも大きいサイズの個体がほとんどでした。当初はスムースのみでしたが19世紀ごろからパピヨンやポメラニアンなどの長毛種とる交配させ品種改良がおこなわれロングコートが誕生しました。
体は小さいですが個体によって大きさの差があり、被毛や目の色も黒や褐色など様々です。また、アップルドームと呼ばれるリンゴのような丸みを帯びた頭が特徴的です。
チワワの性格①警戒心が強い
チワワは、とても警戒心が強い性格をしています。そのため知らない人や知らない犬に対して警戒し、吠えることがあります。
また、信頼関係が築かれた飼い主を守ろうとして大型犬などの大きな相手にも果敢に立ち向かっていくほどの勇敢さも持ち合わせています。
そのため、チワワは子犬の頃から散歩や外の世界に慣れさせ、社会性を養うことが重要になってきます。社会性を養うことができなかったチワワは、知らない人や犬に吠えたり、噛みついたりし社会に適応できない子になってしまいます。
チワワの性格②好奇心が旺盛
チワワはおっとりしているイメージがありますが、じつはとても好奇心が強くいろいろなことに興味を抱きます。チワワを散歩に連れていくことでいつもとは違う風を感じ、色々なところを探検することを楽しむ傾向にあります。
チワワは、体が小さいので運動量だけを考えれば室内だけでも十分ですが、持ち前の好奇心を満足させるためにもチワワにとって散歩は社会性を養うだけのものではなく精神的な安定を得るために大切なものなのです。
チワワの性格③神経質
チワワはほかの小型犬同様とても神経質な一面を持っています。知らない人や犬には懐きにくく、環境の変化が苦手です。
しっかりとした社会性を身に着けることができなければ「暴君」となり、噛みつく・吠えるなどの問題行動に悩まされる可能性があります。
できるだけチワワの知らないことを減らし、好奇心旺盛な性格を利用してさまざまな経験をさせてあげることが大切です。
また、しっかりとした服従訓練を行うことで飼い主との信頼関係を築くことができれば素晴らしいパートナとなるでしょう。
チワワの性格④甘えん坊で寂しがり屋
チワワはとても甘えん坊で寂しがり屋です。とくに信頼している飼い主がほかの犬をかわいがったりすると嫉妬したりします。
チワワは、いつも自分だけを見つめていてほしいと思う傾向にあります。信頼した飼い主がスキンシップを十分にとってあげることでチワワはとても幸せなのです。飼い主はチワワとの信頼関係を築くためにも一緒に出掛けたり遊んであげましょう。
ただし、チワワが飼い主のコマンド(命令)に従わないときは、短く「ダメ」といってたしなめることが大切です。
チワワを飼うんじゃなかったと後悔する前に知っておきたいポイント
- 信頼関係をしっかり築く
- 仔犬の時から犬や人、さまざまな環境に慣れさせる
- しつけは根気強く行う
チワワは見かけによらず警戒心が強く好奇心が旺盛でとても体力がある犬種です。
見た目はおっとりとしたイメージですが、可愛いからといって甘やかすと知らないうちに「暴君」となり、飼うんじゃなかったと後悔してしまうかもしれません。
ただ、チワワの特徴を知っておくことでとても従順で飼いやすい子になるといえます。
ポイント①信頼関係をしっかり築く
チワワは、俊敏に動きとても賢く物覚えがいい犬種です。ただとても頑固な一面があるためわがままになる可能性があります。チワワと暮らす一番のポイントは、チワワとの信頼関係を築き、服従訓練をしっかりと行うことです。
「マテ・伏せ・来い」などの基本的なコマンドをしっかりと身につけさせましょう。この時チワワが上手くできないからと怒るのではなく、上手くできたときにしっかりと褒めてあげることが大切ですね。
ポイント②仔犬の時から犬や人、さまざまな環境に慣れさせる
チワワは体が小さいので散歩は必要ないと考えている方もいるでしょう。ですが、チワワの性格上、散歩で知らない人や犬に合う、知らない場所を散策する、知らないことを経験するということは社会性を養う上ではとても大切なことです。
社会性がないチワワが吠えたり噛みついたりするため、できるだけチワワが知らないことを減らしてあげましょう。
また、好奇心旺盛なチワワは、知らないことや場所に行き、さまざまなものを調査することが楽しいと感じストレスをためにくくなります。
ポイント③しつけは根気強く行う
チワワのしつけのポイントは「大きな声で怒ったり叩かないこと」。そしてチワワが上手くできたときはご褒美などでしっかりと褒めてあげることです。
チワワの頭はアップルドームと呼ばれる丸いリンゴのような形をしており、頭蓋骨の一部が閉じておらず頭をたたく衝撃で損傷する可能性があるので注意が必要です。
本来はとても賢く利口な子が多いので、じっくりと時間をかけて辛抱強くしつけましょう。頑固な子が多いのでしつけが失敗してしまうと直すことはとても難しいですよ。
チワワを飼っている人の声
チワワを飼うんじゃなかったと感じる人がいる一方、チワワを飼って本当に良かったと感じる飼い主が多くいます。
チワワは可愛いだけではなく、勇敢で飼い主思いの犬種です。そのため、チワワは一度、飼い主と信頼関係を築くことができれば、とても愛らしく従順で飼い主さんが大好きな犬になるでしょう。
また、飼い主としても小さくて甘えん坊なチワワは一緒にいるだけで癒されるかけがいのない存在になっていきます。
チワワを飼うのに向いている人
チワワはチワワの特徴や性格をよく知ったうえでその可愛らしいしぐさや表情に惑わされることなくしっかりとしつけることができる人が飼うことが望ましいといえます。
ここではチワワを飼うのに向いている人の特徴を紹介しましょう。
甘やかさず根気よくしつけができる人
チワワは飼い主として毅然とした態度でしっかりとしつけることができる人に向いている犬種です。可愛いからといって子犬の頃から何でも許してしまう人はチワワを飼うことに向いていないでしょう。
とくに人の食べ物をあげる・チワワのいうことを全て聞き入れてしまうような人は、チワワとの主従関係が逆転してしまいチワワが暴君となって飼い主のコマンドに従わなくなってしまいます。
根気よくチワワのためにしつけを行うことができる人がチワワを飼うのに向いている人といえるでしょう。
しっかりお散歩に連れ出してあげられる人
チワワは体が小さく、運動量はほかの犬種より少なくて済みます。極端なことを言えば室内で飼い主が遊んであげるだけでも運動量は十分なのです。
ただ、チワワは警戒心が強く知らない人や犬には懐きにくいところがあります。ドッグランなどでいろいろな人や犬と楽しく遊ぶことができるようになるためにも毎日散歩へ連れ出し、色々な経験をさせることがとても大切です。
じつは好奇心旺盛なチワワは、散歩に出ていろいろな経験をすることがとても好きなのです。チワワの好奇心を満足させるためにもしっかりお散歩へ連れ出してあげる人が向いているでしょう。
チワワと適度な距離感を保てる人
チワワが可愛いからといって何でもチワワのわがままを聞いてあげる人はチワワを飼うのに向かない人です。チワワとはしっかりと適度な距離を取ることがとても大切です。
チワワとのスキンシップはとても大切ですが、チワワが要求したことをすべて受け入れることは、チワワにとって良いことではありません。
要求すればなんでも通ると思ってしまったら、チワワはわがまま放題になってしまいます。チワワと適度な距離を取ってることができる人が飼うのに向いているでしょう。
経済的に余裕がある人
チワワに限らず犬を飼うということはある程度の出費が伴います。とくにチワワは小さく、不慮の事故でけがをしたり病気になることが考えられます。
また寒さに弱く日本の冬を過ごすためには少なからず洋服などを着せてあげる必要があります。
さらにチワワはほかの小型犬に比べると比較的長生きをする子が多くなってきています。シニアになると様々な病気を発症しやすくなるため、医療費の負担も多くなってきます。
これらのことからチワワを飼うのに向いているのはある程度経済的に余裕のある人といえるでしょう。
チワワを飼うんじゃなかったと後悔する前にチワワについて理解しよう
チワワはとてもかわいい容姿をしており、体も小さいため飼いやすいというイメージがありますが、チワワは頑固で警戒心が強く、気も強いという性格を持っているということを理解することが大切です。
チワワを飼ってから「飼うんじゃなかった」と後悔するのではなく、チワワの特徴や性格を十分と理解したうえでチワワとの生活を始めるようにしましょう。
しっかりとしつけられ、飼い主との絆が結ばれたチワワは最良のパートナーとなることでしょう。