肝臓は、すべての動物にとって正常に機能することが生命を維持していくうえでとても重要な臓器です。
もし、愛犬が「肝臓の機能が低下している」と診断された場合、肝臓の機能が回復するまでできるだけ肝臓に優しい食事をする必要があるため毎日の食事を見直す必要があるでしょう。
肝臓のケアをサポートしてくれるドッグフードは多くありますが、本記事ではとくに肝臓に優しく愛犬におすすめのドッグフードを10選紹介します。
目次 -INDEX-
肝臓に優しいドッグフードを選ぶ時のポイント
肝臓が悪くなった犬に、健康な犬が食べるドッグフードを与えることは肝機能をさらに悪化させることになります。
肝臓が悪くなった犬には、できるだけ肝臓に負担をかけないドッグフードを与えることが重要です。まずは肝臓に優しいドッグフードを選ぶときの4つのポイントを紹介します。
ポイント①無添加または不要な添加物が使用されていない
肝臓は、体の中の毒を解毒する・必要なものを作り出す・代謝をする・エネルギーを蓄えるなど体を健全に維持するために必要な作業をするところです。とくに、肝臓で解毒することによって体内に入った添加物などが分解され体への影響を少なくすることができるといえるでしょう。
肝機能が低下することで人工添加物などを十分に解毒することができなくなってしまいます。そのため、肝臓が悪いときは、無添加もしくは必要のない添加物が入っていないフードがおすすめです。
ポイント②低タンパク質で低脂肪である
タンパク質は本来肉食だった犬にとってはとても大切な栄養素です。そのため、多くのプレミアムフードでは70%から80%のタンパク質が含まれています。
タンパク質は最終的に肝臓で分解されエネルギーとなりますが、肝機能が低下しているときは高タンパク質の食事は肝臓に大きな負担がかかってしまうといえるでしょう。
愛犬の肝臓が悪いときは肉類などの高タンパク質のフードを避け、タンパク質の量が18%から25%程度のフードを選ぶことをおすすめします。
また、脂質もタンパク質と同じ様に肝臓に負荷をかけてしまうため、低脂質のフードを選ぶといいですね。
ポイント③良質なタンパク質を使用している
タンパク質は犬にとってとても重要な栄養素のひとつですが、肝臓の悪い犬はタンパク質を分解することで大きな負荷を肝臓に与えてしまいます。そのため、肝臓が悪い犬には、消化にいい良質なタンパク質を与える必要があります。
ほとんどの肝臓ケアの療養食に用いられているタンパク質源は、大豆などの植物性タンパク質です。ただ、最近の研究では鹿肉・馬肉などの消化の良い肉類を与えることもできるといわれています。
肝臓が悪い犬にとって大切なことは、少量でも十分なタンパク質を摂取できるようなドッグフードを選ぶということになります。
ポイント④必要に応じて療法食を選ぶ
犬の肝臓病の原因には感染症・門脈体循環シャント(先天性もしくは後天性)や腫瘍・薬や毒などいろいろありますが、肝臓が悪くなった原因を特定することがとても難しいといわれています。
また、どの原因かによって治療法や管理の方法が異なっており、とくに食事に関しては肝疾患の原因によって制限する栄養素が違っています。
愛犬が肝臓が悪くなった時は、主治医と相談しながら愛犬にあった療法食を選ぶことが大切といえるでしょう。
肝臓に優しいドッグフードおすすめ10選
肝臓が悪い愛犬に少しでも肝臓に良いドッグフードを与えたいと願う多くの飼い主が、とくに悩むのはどのドッグフードを与えたらいいのかということでしょう。
ここでは、肝臓疾患を抱えた愛犬にとくにおすすめの肝臓ケアに特化したドッグフードを10選紹介します。
No | 商品名 | 価格/内容量 | 評価 | 特徴 | 購入サイト | 原産国 |
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① | メディムース | ¥264(税込)/95g | ★★★★★ | シニアでも食べやすいウェットタイプ。 | 公式サイト | 日本 |
② | ロイヤルカナン | ¥2,600(税込)/1kg | ★★★★★ | 肝疾患に伴う疾病にり患した犬のための特別療法食 | 公式サイト | 韓国 |
③ | ヒルズ | ¥3,135(税込)/1kg | ★★★★★ | 消化の良いタンパク質と適度な銅を含有している療法食 | 公式サイト | オランダ |
④ | ボッシュ | ¥2,530(税込)/1kg | ★★★★ | タンパク質を制限した療法食 | 販売サイト | ドイツ |
⑤ | Dr.宿南のキセキのごはん | ¥5,610(税込)/1kg | ★★★★ | タンパク質の含有量を制限した療法食 | 公式サイト | 日本 |
⑥ | VetSolution | ¥1,409(税込)/400g | ★★★★ | 消化の良い植物性タンパク質を使用した療法食 | 公式サイト | イタリア |
⑦ | ドッグダイナー | ¥3,780(税込)/50g | ★★★★ | アガリスク、キトサン、サメ軟骨の天然成分で健康を維持する | 公式販売サイト | 日本 |
⑧ | 帝塚山WANBANA | ¥880(税込)/150g | ★★★★ | 国産しじみと馬肉を使用したスープジュレなのでトッピングに最適 | 公式販売サイト | 日本 |
⑨ | 和漢みらい | ¥5,720(税込)/1kg | ★★★ | 肝臓に良い栄養素と体に必要な栄養を十分に供給する | 公式サイト | 日本 |
⑩ | HAPPYDOG | ¥3,014(税込)/1kg | ★★★ | 肝臓への負荷がかかりにくいように調整されている | 公式サイト | ドイツ |
①メディムース 犬用 肝臓サポート
価格 | ¥264 |
内容量 | 95g |
原材料 | 肉類(羊肉、鶏レバー、鶏肉)、トマト、馬鈴しょでん粉、マリアアザミ、酵母、エゴマ油、カキ抽出物(タウリン含有)、増粘多糖類、ミネラル類(カリウム)、L-ロイシン、L-イソロイシン、L-バリン、レシチン(大豆由来)、ビタミン類 |
対応年齢 | 成犬 |
原産国 | 日本 |
メディムース 犬用 肝臓サポートは、ムース状の柔らかいウェットタイプのドッグフードです。流動食としても活用でき、シニアでもとても食べやすいといえるでしょう。
また、メディムース 犬用 肝臓サポートは消化吸収が良くなるグレインフリーで、合成着色料・合成保存料・酸化防止剤などの添加物は使用されていません。
さらに、肝臓が悪くなると不足しやすくなるBCAAという運動時にエネルギーの源となる必須アミノ酸や肝臓を保護する効果のあるマリアアザミ、抗酸化作用のあるタウリンなどの成分が配合されており、総合的に肝臓をサポートしてくれます。
②ロイヤルカナン 肝臓サポートドライ
価格 | ¥2,600 |
内容量 | 1kg |
原材料 | 米、動物性油脂、コーン、超高消化性大豆タンパク(消化率90%以上)、ビートパルプ、大豆油、小麦粉、植物性繊維、魚油(EPA/DHA源)、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、L-リジン、タウリン、L-カルニチン)、ミネラル類(Ca、K、Cl、P、Na、Fe、Se、Zn、Mn、Mg、I)、ビタミン類(コリン、E、C、ビオチン、A、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B12、B1、B2、D3、葉酸、K3)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス) |
対応年齢 | 成犬 |
原産国 | 韓国 |
ロイヤルカナン肝臓サポートドライは、療法食に特化したロイヤルカナンが提供している肝臓が悪い犬のためのドッグフードです。
ロイヤルカナン肝臓サポートドライでは、できるだけ肝臓に負担をかけないようにするために消化がとても良い大豆などの植物性タンパク質を配合し、銅の含有率を絶妙にコントロールしています。
また、ロイヤルカナン肝臓サポートドライは、消化器系に大きな負担がかからないように少ない食事の量でも十分なカロリーが摂取できるような高カロリーのフードになっています。ロイヤルカナン肝臓サポートドライの原産国は、フランスから韓国に変更になっています。
③ヒルズ プリスクリプション・ダイエット l/d
価格 | ¥3,135 |
内容量 | 1kg |
原材料 | トウモロコシ、動物性油脂、大豆、全卵、亜麻仁、チキンエキス、コーングルテン、植物性油脂、セルロース、ビートパルプ、米、小麦、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、アミノ酸類(アルギニン、タウリン、トリプトファン、メチオニン、リジン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、K、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)、カルニチン |
対応年齢 | 全年齢 |
原産国 | オランダ |
ヒルズ プリスクリプション・ダイエットl/dは、ヒルズの栄養学者と獣医師が共同で開発した肝臓ケアのための特別療法食です。
ヒルズ プリスクリプション・ダイエットl/dには、ヒルズの一般のドッグフードの約53倍の高L-カルニチンが配合されており、消化吸収の良いタンパク質を十分に摂取することができます。
また、通常品より銅の含有量を約83%に削減することで肝臓への蓄積を減少させるレシピとなっています。
ヒルズ プリスクリプション・ダイエットl/dは、肝臓の健康に貢献し肝臓の保護にも役立つことが科学的に証明されているドッグフードです。
④ボッシュ ハイプレミアム スペシャルライト
価格 | ¥2,530 |
内容量 | 1kg |
原材料 | 米・大麦・鶏肉粉(7.5%)・動物性脂肪(鶏脂肪)・加水分解タンパク質(鶏肉)・亜麻仁・セルロースパウダー(天然抽出ブナの木由来)・魚油・炭酸カルシウム・エンドウ豆・塩化カリウム・酵母(ドライ、マンナンオリゴ糖0.1%・βグルカン0.06%)・ナチュラルザルツ(岩塩)・グリーンリップドマッセルエキス(0.1%)・チコリ(ドライ)、酸化防止に天然のαトコフェロール+ビタミンE+ビタミンC |
対応年齢 | 成犬 |
原産国 | ドイツ |
ボッシュハイプレミアムスペシャルライトは、ドイツ農林省の認証を得た自然飼育肉、無農薬有機栽培穀物・野菜を使用しており安全性を考慮し産地が分からない原材料は一切使用していないドッグフードです。
また、植物性タンパク質を使用した肝臓ケアのドッグフードが多いなか、たんぱく源として高品質の鶏肉が使われていることが特徴です。
ボッシュハイプレミアムスペシャルライトには、免疫システムを保護するためにマンナン・グルカンという特殊な免疫複合体が配合されています。
⑤Dr.宿南のキセキのごはん 肝臓の健康サポート
価格 | ¥5,610 |
内容量 | 1kg |
原材料 | 大豆、小麦、焙煎玄米、鹿肉(生)、動物性油脂、牛肉(国産)、ココナッツ油、クマザサ(天然)、酵母、米麹、海藻、ミネラル類(カルシウム、カリウム、クロール、ナトリウム、亜鉛)、アミノ酸類(アルギニン、L-メチオニン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、E、D、パントテン酸Ca、ナイアシン、葉酸), |
対応年齢 | 成犬 |
原産国 | 日本 |
Dr.宿南のキセキのごはん肝臓の健康サポートは、肝臓の機能が低下した犬のためにタンパク質を少なくし、アルギニン、亜鉛、食物繊維の含有量をコントロールすることで肝臓への負担を軽減させた特別療法食です。
ただ、本来多くのタンパク質を必要とする犬のために、Dr.宿南のキセキのごはん肝臓の健康サポートではタンパク質量を16%以上含むことでタンパク質不足にならない工夫がされています。
また、タンパク質源として大豆などの植物性タンパク質だけではなく生の鹿肉などが使用されていることが特徴です。
⑥VetSolution(ベッツソリューション)肝臓サポート
価格 | ¥1,409 |
内容量 | 400g |
原材料 | 乾燥エンドウ豆(28%)、タピオカ、ジャガイモ、鶏脂、乾燥魚(6%)、牛脂、乾燥鶏肉、ミネラル類、サーモンオイル、不溶性エンドウ豆繊維、ビール酵母、ビタミン類、ビートパルプ、キシロオリゴ糖(0.4%) 、ユッカ・シジゲラ、L-カルニチン、乾燥マリアアザミ(0.02%)、凍結乾燥メロン果実(SOD源0.005%)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー拙出物) |
対応年齢 | 成犬 |
原産国 | イタリア |
VetSolution(ベッツソリューション)肝臓サポートは、肝臓にできるだけ負担がかからないようにサポートしてくれるドッグフードです。
VetSolution(ベッツソリューション)肝臓サポートは良質なタンパク質源としてエンドウ豆を使用し、肝臓でのアンモニアの生成を抑制してくれます。
また、肝臓に蓄積されることで肝機能の低下をもたらす可能性がある銅の含有量を制限することで肝臓に銅が蓄積されにくくなるように配慮されています。
さらにVetSolution(ベッツソリューション)肝臓サポートでは、肝臓を保護する作用があるマリアアザミも配合されています。
⑦DogDiner(ドッグダイナー)みらいのヒトサジ
価格 | ¥3,780 |
内容量 | 50g |
原材料 | アガリクス(ブラジル産)、サメ軟骨(日本産)、キトサン(日本産) |
対応年齢 | 全年齢 |
原産国 | 日本 |
DogDiner(ドッグダイナー)みらいのヒトサジは、体の内側から力を回復させてくれるブラジル産のアガリスク・体の中を掃除してくれる日本産のキトサン・グルコサミンやコンドロイチンなどが多く含まれる日本産のサメ軟骨の3つの天然素材で作られた健康食です。
DogDiner(ドッグダイナー)みらいのヒトサジをドッグフードにひとさじ混ぜるだけで、愛犬の健康維持をサポートしてくれます。
DogDiner(ドッグダイナー)みらいのヒトサジは、肝臓だけではなく体全体の健康を維持する効果を期待することができるといえるでしょう。
⑧帝塚山WANBANA 国産しじみ汁と馬肉のスープジュレ
価格 | ¥880 |
内容量 | 150g |
原材料 | しじみ汁,馬肉,サツマイモ,にんじん,かぼちゃ,寒天 |
対応年齢 | 全年齢 |
原産国 | 日本 |
国産しじみ汁と馬肉のスープジュレは、国産のシジミで作ったシジミ汁に馬肉、サツマイモ、にんじん、かぼちゃをくわえて作ったジュレスープです。シジミには肝臓に良いといわれるタウリンやオルニチンが含まれており、シジミ汁には2つの成分がしっかりと含まれています。
また、スープをジュレタイプにするために使用している凝固剤は、海藻からできている寒天なので肝臓の数値が悪い犬でも安心して与えることができます。
国産しじみ汁と馬肉のスープジュレは、ドッグフードのトッピングや水分補給、冷凍のまま与えるとクールダウンにも使える優れものといえるでしょう。
⑨和漢みらい 特別療法食KA(肝臓用)
価格 | ¥5,710 |
内容量 | 1kg |
原材料 | 生肉(鹿,魚),玄米,大麦,国産雑節,サツマイモ,菜種油,胡麻,米ぬか,卵殻カルシウム,和漢植物【紅豆杉,ウコン,オルニチン,ウラジロガシ,ケイケットウ,菊芋,ノニ果実,冬虫夏草,霊芝,田七人参,朝鮮人参,チャーガ(シベリア霊芝),ハナビラタケ,アガリクス,DHA,ジャバラ,亜麻仁,枇杷の葉,クランベリー,プロポリス,ユーグレナ(ミドリムシ),ノコギリヤシ,タヒボ(紫イペ),ケイ素(シリカ),ヒハツ,ヨモギ,サラシア,延命草,クロガリンダ,クマザサ,タモギタケ,カワラタケ,マイタケ,シロキクラゲ,山伏茸,メシマコブ,ハトムギ,キバナオウギ,ドクダミ,陳皮,吉野葛,カミツレ,ガジュツ,大麦若葉,スギナ,大棗(ナツメ),ケイヒ,クコの実(ゴジベリー),八角,紅花,菊の花,当帰の葉,チョウジ,ライフクシ,サンシシ,サンザシ,ハス胚芽,モリンガ,生姜,ガイヨウ,ウイキョウ,板藍根,イチョウ葉,桑の葉,山芋,エキナセア,甜茶,杜仲の葉,赤ブドウ葉,MSM,蝦夷ウコギ,ゴカヒ,ギョクチク,グアバ葉,コラーゲン,緑イ貝,ブルーベリー,ニンドウ,ザクロ,南蛮の毛,黒豆,麻(ヘンプ),バイキセイ,スピルリナ,海藻(フコイダン),イヌリン,セルロース】,サチャインチオイル,乳酸菌,オリゴ糖/グルコサミン,アルギニン,ヒアルロン酸,ロイシン,イソロイシン,バリン,リジン,メチオニン,タウリン,コリン,ビタミン類(E,B群,D3),ミネラル類(亜鉛,鉄) |
対応年齢 | 全年齢 |
原産国 | 日本 |
和漢みらい特別療法食KA(肝臓用)は最新の動物臨床栄養学から肝臓に良いレシピを考案し、89種類の和漢で免疫力を維持し、ナトリウムとタンパク質・銅などを制限しながらも適切な栄養が摂取できるように生の鹿肉や魚肉を使用しています。
さらに和漢みらい特別療法食KA(肝臓用)は、高い品質の食物繊維を配合することで腸内環境を適切に保つことができるように工夫されています。
和漢みらい特別療法食KA(肝臓用)は、素材の良さを生かすことができる低温・低圧製法で作られており、栄養とうまみを十分に残した安全安心のドッグフードとなっています。
⑩HAPPY DOG(ハッピードッグ)VETヘパティック(肝臓ケア) ドライ
価格 | ¥3,014 |
内容量 | 1kg |
原材料 | 米粉、ライスプロテイン*(15%)、チキン精肉*(10%)、コーン粉、ポルトリー脂肪、ひまわり油、キャロット*、加水分解レバー、セルロース、菜種油、亜麻仁、塩化カリウム、ミルクシスルシード(0.2%)、塩化ナトリウム、海藻*、イースト抽出物*、チコリパウダー*、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビオチン、Dパントテン酸カルシウム、ナイアシン、ビタミンB12、葉酸、ビタミンC)、ミネラル類(鉄、銅、亜鉛、マンガン、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、その他栄養素(L-カルニチン、タウリン)、天然由来トコフェロール(酸化防止剤として) |
対応年齢 | 成犬 |
原産国 | ドイツ |
HAPPY DOG(ハッピードッグ)VETヘパティック(肝臓ケア) ドライは、慢性肝炎などの肝臓に障害がある犬のために作られた食事療法食です。
HAPPY DOG(ハッピードッグ)VETヘパティック(肝臓ケア) ドライは、タンパク質の含有量を制限しながらライスプロテインやチキン精肉などの消化しやすい高品質のタンパク質を配合することでアンモニアなどの老廃物の生産を減少させ、栄養不足にならないように工夫されているといえるでしょう。
また、銅の含有量を調整することで肝臓に銅が蓄積することを減少させ、必須脂肪酸や亜鉛を調整しています。
HAPPY DOG(ハッピードッグ)VETヘパティック(肝臓ケア) ドライは、 肝疾患、肝性脳症、門脈シャント、銅貯蔵性肝疾患の疾患を持つ犬に適しています。
肝臓が悪くなる原因
肝臓が悪くなってしまう原因には、さまざまなものがあり、肝臓が悪くなる原因を特定することはとても難しいといわれています。
もちろん先天的に肝臓が悪い・先天性門脈シャント・門脈低形成などの疾患がある場合がありますが、若い犬の場合は、薬によって肝機能が低下することがあります。とくにステロイドなどの強い薬を長期間使い続けている場合には注意が必要でしょう。
また、汚れた川などで感染する可能性があるレプトスピラ症という感染症が原因の場合もあります。レプトスピラ症にはワクチンがありますが、完全に予防することは難しいといえるでしょう。
肝臓が悪い時にあらわれる症状
- 白目が黄色くなる(黄疸が出ている)
- 食欲がなくなる
- 多量に水を飲む
- よく嘔吐する
- 腹水でお腹が大きくなる
- 元気がない
肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれるように初期症状がわかりにくいという特徴があります。そのため、肝臓が悪いと診断されたときにはかなり症状が進んでいることが多いといえます。
毎日、愛犬の様子を観察し、食欲がなくなる・たくさんの水を飲む・よく吐く・腹水がたまっている・元気がないなどの症状がみられるときには肝臓が悪い可能性があります。
また、犬の白目の部分が黄色くなっているときは、すでに黄疸が出ているため早急に獣医師の診断を受けましょう。
肝臓が悪い時に気をつけたい栄養素
- タンパク質
- 脂質
- 銅
肝臓が悪くなった時に、制限しなければいけない栄養素があります。そのなかでもタンパク質は、犬にとっては必要な栄養素ですが、高タンパク質のフードは分解する際に肝臓に負担をかけ肝機能がさらに低下する可能性があります。
また、脂肪も肝臓で分解されるときに負荷がかかってしまいます。とくに、犬が下痢や脂肪便が出るときは脂肪をコントロールする必要があるといえるでしょう。
銅は、肝臓に蓄積されることで肝臓に障害を与える可能性があるため含有量の制限が必要になります。
肝臓をいたわるために気をつけたいこと
一度肝臓が悪くなってしまうとなかなか回復することが難しい病気が肝疾患です。
もちろん先天性の疾患もありますが、肝臓をいたわることで症状の悪化や肝臓が悪くなることを防ぐことができるといえます。ここでは、肝臓をいたわるために気をつけたいことを解説しましょう。
酸化したドッグフードを与えない
肝臓に負担をかけないためには、できるだけ添加物の少ないドッグフードやおやつを与えることが大切です。ただ、天然素材などの良い素材を使ったおやつやドッグフードも決められた期間内に食べてしまうことがとても大切になります。
一度封を開けたドッグフードやおやつは、封を開けた瞬間から酸化が始まっています。酸化した食べ物は肝臓に負担をかけてしまうため、犬には与えないようにしましょう。
また、散歩や留守番中に拾い食いをしたことで肝臓が悪くなったというケースもあるため、犬が飼い主が与えたもの以外を口にしないように気をつけましょう。
愛犬の運動量に合わせた適量の食事
愛犬の肝臓に負担をかけないためにも体重管理には注意しましょう。肥満は、食べ過ぎによる栄養過多と運動不足のため消費エネルギーが少ないことによっておこります。
肝臓は、食べたものを消化吸収する・取り込む・体に悪影響を及ぶす成分を分解するなどとても重要な役割を持っていますが、食べ過ぎは肝臓にとても大きな負担となってしまいます。
大切なのは愛犬の運動量に合わせて食事を与えるということです。とくに愛犬が、喜ぶからとおやつなどを与えすぎないようにしましょう。
定期的な健康診断や獣医師に相談
肝臓疾患の厄介なところは、肝臓が悪くなっているとしても初期症状がわかりにくいことです。ほとんどの肝臓疾患は、症状が出た時点ではすでにかなり病状が進行してしまっていることが多いといえるでしょう。
そのため、定期的に動物病院で血液検査などの健康診断を受けることをすすめします。また、健康診断の結果、肝臓の所見が悪いと診断されたときは、信頼できる獣医師と相談しながら今後の治療などをしっかりと相談することが大切といえるでしょう。
肝臓おすすめドッグフードまとめ
愛犬の肝臓が悪くなっているときや弱っているときは、投薬だけではなく肝臓に負担をかけない食事を取り入れることがとても大切です。
肝臓は、しっかりとしたケアをすることである程度は回復することができる臓器なので、肝臓に負担をかけないドッグフードを選びましょう。
本記事で紹介したドッグフードは、肝臓ケアに特化したものですから肝臓ケアのドッグフード選びの参考となるでしょう。