ドッグフードをふやかすことによって、消化吸収を助けてくれたり、子犬やシニア犬でも食べやすくなるといったメリットがあります。
ですが、正しいドッグフードのふやかし方でないと逆効果であったり愛犬の健康を害してしまう可能性もあります。
この記事では、正しくドッグフードをふやかし方やメリットデメリット、注意点などを詳しくご紹介いたします。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
目次 -INDEX-
ドッグフードをふやかして与えるメリット
ここでは、ドッグフードをふやかして与えるメリットをそれぞれご紹介いたします。
メリット①:消化吸収が良くなる
ドッグフードをふやかすことによって、胃腸の働きを活性化させて消化吸収を助ける効果が期待できます。
ドライフードだと唾液や消化液で柔らかくして徐々に栄養を吸収していくので、時間がかかってしまいがちですし、胃腸をフルに動かして消化するので負担もかかりやすくなります。
胃腸が弱っていたり、消化器官がまだ未発達の子犬などにフードを与える場合はふやかしてあげてみてください。
メリット②:水分を同時に補給できる
ドッグフードをふやかしてあげることで、水分も一緒に補給できるので水分をあまり摂れない子でも効率的に水分補給できます。
水をあまり飲まない場合やシニアになって水を摂るのも難しそうな場合は、ドッグフードをふやかして自然に水分補給をできるようにしてあげましょう。
メリット③:食いつき改善
ドッグフードをあまり食べてくれない!という悩みを持った方も多いでしょう。
ドッグフードをふやかすことで香りが増すので食いつきが良くなる可能性があります。シニア犬に限らず、若い犬でも夏バテなどで一時的に食いつきが悪くなるときはふやかしてあげてみてください。
メリット④:いつもと同量で満腹感アップ
ドッグフードはふやかすことで水分を含んで大きくなるので、同じ量でも満腹感が増します。
そのため、ダイエット中や普段ドカ食いしてしまっていつも追加のごはんを要求してくる子などはふやかして与えてみると良いでしょう。
ドッグフードをふやかして与えるデメリット
ここでは、ドッグフードをふやかして与えるデメリットをそれぞれご紹介いたします。デメリットも理解した上で、与えるようにしましょう。
デメリット①:歯に付着しやすい
ドライフードを噛むことで歯垢の付着などを予防してくれると言われていますが、ウェットフードの場合は逆に歯につきやすく歯周病の原因になる可能性があります。
そのため、ふやかしてドッグフードを与える場合は定期的に歯磨きをして口内をケアしてあげましょう。
歯周病が悪化すると抜歯などが必要な場合もあるので注意が必要です。
デメリット②:手間がかかる
ドッグフードをふやかすには、冷ます時間も含めて5分以上かかります。そのため、通常よりも手間がかかってしまうので忙しい方には少し大変かもしれませんね。
ウェットタイプのフードもあるので、 飼い主様の生活スタイル等に合わせて選んでみてください。
ドッグフードをふやかして与えるデメリット③:噛む力が弱まる
ふやかしたドッグフードを与えることで、噛む力を衰えさせてしまう可能性があります。
シニアや子犬の場合は、柔らかい方が良い場合が多いですが成犬にふやかしたフードを与える場合はおやつなど他で噛む力を衰えさせないように工夫しましょう。
ふやかしたドッグフードがおすすめな犬
シニア犬や子犬
シニア犬は、噛む力や消化力が衰えているためドッグフードをふやかして与えることで問題なく食べることができるでしょう。
2ヶ月までの子犬は、消化器官が発達しきっていないため消化を助ける目的でふやかしたフードを与えましょう。2ヶ月後は、だんだんドライフードに移行して最終的にドライフードのまま与えられるようにしてくださいね。
食欲がない犬
ふやかすことで匂いが強くなるので食欲不振な犬に対しては有効な方法になります。
夏バテしてしまうと食欲が落ちてしまう犬も少なくないと思いますが、そういった食欲不振の場合にも水分も同時に補給できるためとてもおすすめです。また、病気や加齢で食欲や水分をなかなかとってくれない犬にも試してみても良いでしょう。
ドッグフードの正しいふやかし方
ここでは、実際に正しいドッグフードのふやかし方をご紹介します。
- 1回分のドライフードに40度程度のお湯を入れる
- 5分〜15分程度待つ
- 柔らかくなったら完成
ふやかしたドッグフードは腐りやすくなります。食べ残した場合などはすぐに片付けましょう。また、作り置きなども避けて、あげる直前にふやかすようにしてください。
【1】1回分のドライフードに40度程度のお湯を入れる
1回分のフードをボウルに入れ、フードがかぶるくらいお湯を入れてください。かなり水分を吸収するので、水が少なすぎると上手くふやかすことができません。
電子レンジを使う場合は、フードと水を耐熱皿に入れて軽くラップをして500Wで15~20秒程度を目安にレンジでチンしてください。5分程度冷蔵庫で冷まして、熱が取れたら完成です。
【2】5分〜15分程度待つ
ラップをかけると良い感じに蒸れるのでおすすめです。
お湯を入れた後は、5~15分待ちましょう。置く時間によって、フードの硬さが変わってくるので愛犬に合わせて硬さを変えてあげてください。
【3】柔らかくなったら完成
好みの硬さになったら完成です。硬さについての目安はこのようになります。
10分ふやかすとこのように若干固形感が残った硬さになります。
15分ふやかすとかなり柔らかく、指で潰すとほぼペースト状になります。
注意点としてふやかしたあとは、すぐに与えてください。残してしまった際は、すぐに片付けて雑菌が湧いたフードを食べさせないようにしてくださいね。
ドッグフードをふやかす際の注意点
一回に食べれる量だけふやかす
普段愛犬がドッグフードを食べ残したりしてもそのまま置いているという人も多いかもしれませんね。しかし、ふやかしたドッグフードは水分を多く含んでいるため腐りやすいです。
ふやかしたドッグフードは1回で食べれる量だけ作るようにして、食べなかった分はすぐに捨てましょう。
時間が経って雑菌が増えたドッグフードを食べてしまうと下痢や体調不良の原因になりますので注意が必要です。また、ふやかしたドッグフードを冷蔵庫に入れておいてあとであげる行為も避けましょう。
火傷に注意する
ドッグフードをふやかしてあげる際は、愛犬の火傷に注意しましょう。
ふやかして犬に与える前に、指などで触ってみて温度を確認してみてください。火傷で痛い思いなどを記憶してしまうとふやかした状態で食べなくなってしまう可能性もあります。
熱湯などでふやかさない
ドッグフードに乳酸菌やビタミンなどが含まれている場合、熱湯を使用することによって栄養が損なわれてしまう場合があります。
せっかくの栄養をそのまま吸収できるように40度前後のお湯でドッグフードをふやかすようにしましょう。
牛乳やミネラルウォーターなどを使わない
牛乳やミネラルウォーターなどでふやかすのはやめましょう。牛乳に含まれる乳糖が分解できないため犬に与えてしまうと下痢の原因となってしまいます。
愛犬にも良い水を飲ませたいという飼い主さんがいますが、ミネラルウォーターには要注意です。ミネラルウォーターには多量のミネラルを含んでおり、たくさん与えると尿路結石の原因になってしまう可能性がありますのでご注意ください。
まとめ
この記事では、ドッグフードをふやかして与えるメリットやデメリット、ふやかし方などを詳しくご紹介いたしました。
ドッグフードはふやかすことで匂いが増してわんちゃんの食欲をそそり普段食が細くてもパクパク食べてくれることもあります。
少しの工夫をするだけで、愛犬の食欲が増してくれたらありがたいですよね。ぜひ、この記事を参考に皆さんも正しいふやかし方でドッグフードをあげてみてください。