犬が飼い主の足元で寝る理由や心理とは?

犬が飼い主の足元で寝る理由

愛犬と一緒に寝るという飼い主の中にいつも愛犬が飼い主の足元で寝ているという方がいます。飼い主としては、腕枕や顔を見ながら一緒に寝たいと思いますよね。

足元で愛犬が寝てしまう飼い主の中には「どうして犬は足元で寝るのか」疑問に思っている方も多いことでしょう。

ここでは、犬が飼い主の足元で寝る5つの理由と寝ない4つの理由、足元で寝てもらうための方法・メリット・デメリットを詳しく解説しましょう。

愛犬が足元で寝る心理

愛犬が足元で寝る心理

犬は、家の中でもさまざまな場所で寝ており、そのなかでも愛犬がお気に入りの場所があります。飼い主と一緒に愛犬が寝るときも愛犬にとって一番お気に入りの場所で寝ているといえます。

愛犬と一緒に寝るときに飼い主の体のどこで寝ているかで、愛犬は飼い主へのメッセージを伝えているのかもしれません。とくに飼い主の足元でウトウトする・眠ってしまうという愛犬は、飼い主のことをとても信じ頼りにしており、大好きという心理を表しているといえるでしょう。

愛犬が足元で寝る理由

愛犬が足元で寝る理由

愛犬が飼い主の足元でくつろいでぐっすりと寝っている姿を見るととてもかわいいですよね。とくに体を足にぴったりとつけて気持ちよさそうに寝ている様子は飼い主としてはとてもうれしい光景です。ただ、飼い主としては腕枕をしたり頬を寄せて寝てくれるともっと嬉しいのにと思ってしまいがちではありませんか?

じつは、飼い主の足元でウトウトするなど眠ってしまうような愛犬には、犬にとって重要な5つの理由が隠されています。ここでは、愛犬が飼い主の足元で寝る5つの理由を解説しましょう。

理由1|飼い主を守りたい

足元でまどろむ愛犬の飼い主への思いである飼い主を守りたいということを伝えているといえるでしょう。

犬は本来狼と同じように群れで生活をしていました。群れでの暮らしの中で寝るときは仲間同士で体をつけることで仲間や自分自身を危険から守ってきました。

犬は、本能的に足元が最も弱い部分であると認識しており、そのためリーダーを守るためにリーダー以外の個体がリーダーの足元で寝ているのです。

愛犬が、飼い主の足元で寝るということは、飼い主をしっかりとリーダーとして認識しており、飼い主を守りたいという意思を表しています。

理由2|寂しいとき

愛犬が「寂しいと思っているとき」に飼い主の足元で寝るという行為で気持ちを表現しているのかもしれません。飼い主が忙しくなかなか愛犬とのスキンシップの時間が取れない状況のとき飼い主の気持ちを察知することができる犬は、さりげなく飼い主の足元で寝ることで寂しさを我慢しているのかもしれません。

愛犬が足元で寝ていても時折飼い主の顔を見たりするときは、寂しいのかもしれませんよ。飼い主に「忙しくてかまっていなかった」など心当たりがある場合は、わずかな時間でもいいので一緒に遊ぶなどのスキンシップを心掛けるといいでしょう。

理由3|甘えたいとき

理由3|甘えたいとき

愛犬が飼い主が寝ているときだけではなくソファーなどに座っているときも足元で寝ているときは「甘えたいとき」なのかもしれません。

ストレートに飼い主に甘えることができる犬は、飼い主に抱っこやなでることをせがむことができますが、飼い主に甘えることが苦手な犬は足元で寝ることで甘えたい気持ちを伝えているのかもしれません。

足元で愛犬がウトウトする・眠っているような姿を見ると飼い主としては、思わず愛犬を触る・なでるなどの行為をしたくなりませんか?愛犬の気持ちの中に飼い主ともっと遊びたい・一緒にいたいということがあるのかもしれません。

理由4|安心している

犬は信頼している飼い主が近くにいるだけで精神的に安定し、安心して眠ることができます。愛犬が足元で寝る理由は、飼い主の気配を身近に感じ安心できるからといえます。

とくに飼い主が在宅ワークやスマホに夢中になっているため「飼い主の邪魔はしたくないけど落ち着いてゆっくりと眠りたいと思ったとき」に足元で寝ることが多いといえるでしょう。

観察力のある犬は飼い主が仕事などで忙しいときに、さりげなく足元で寝てることで飼い主の邪魔をすることなく精神的な安定を保つことができるといえます。

理由5|不満・不安・不快のサイン

犬にとってとても安心できる場所は飼い主の足元といえます。気の弱い怖がりの犬が、おびえたような表情で足元にうずくまっているときは何らかの不満・不安・不快のサインかもしれません。

さらに愛犬がいつもより飼い主から離れたがらないときやいつもと違った行動がみられるときは、愛犬にとって怖いことや嫌なこと・不満に思うような出来事がなかったかを考えてみましょう。愛犬が不安定な精神状態と感じたらじっとそのまま優しく見守ってあげることが大切です。

犬が足元で寝ない理由

犬が足元で寝ない理由

犬の足元で寝ないという行動に飼い主としては「うちの子にとって安心できる場所ではないのかな?」と不安になってしまうかもしれません。

犬が飼い主の足元でまったりしない・まどろまない・寝てくれないという行動を不思議に感じている飼い主もいるかもしれませんね。ここでは、犬には飼い主の足元で眠るという行動をしない特別な4つの理由を考えてみましょう。

理由1|犬の性格によるもの

犬も同じ犬種であっても人と同じように性格が違っています。そのため犬の性格の違いによって足元で寝たがらない犬もいると考えられるでしょう。

とくにおっとりとした穏やかな性格の子は、飼い主と同じ空間にいるだけで安心して過ごすことができるようです。

飼い主が同じ場所にいるだけで安定した精神状態を維持できるため、飼い主との接触は必要以上に行わなくてもいいと感じているということ。犬が飼い主の足元で寝ていなくても犬が飼い主を信じ頼ることができると判断しているといえるでしょう。

理由2|他に快適で安心できる場所がある

飼い主の足元でまどろむ・ウトウトする・熟睡するという行動を見せないのは、愛犬にとってすでにお気に入りの寝床などの快適に安心して過ごすことができる場所があるからとも考えられます。

とくに夏はエアコンや扇風機の風が心地よい場所、冬は暖房器具のそばなど暖かく過ごすことができる場所という具合に季節によって快適な場所を犬自身が見つけているのでしょう。

愛犬が足元で寝ないときは、いつもどのような場所で寝ているかを観察してみるといかもしれませんね。

理由3|人と接することに慣れていない

飼い主の足元で寝ない愛犬の状況による場合があり、人と接することになれていないということがあります。犬自身が飼い主とどのように接していいのかがわからないというケースです。

とくに保護犬の中には、ブリーダーからレスキューされた子がいます。一般的にブリーダーのところでは子犬の頃から人と一緒に過ごすのではなく犬同士もしくはケージの中で過ごすことが多く、飼い主とのかかわり方を知らない子がいます。

この場合は無理に足元に寝てもらう必要はありません。遊びなどほかの方法で飼い主と犬とのコミュニケーションをとるといいでしょう。

理由4|信頼関係ができていない

犬と飼い主との信頼関係は、すぐに出来上がるわけではありません。犬との信頼関係は、じっくりと時間をかけて作っていくことが大切です。

そのため、犬を飼い始めてからまだ時間があまり経過していないときは、犬との信頼関係を作る途中と考えましょう。

犬にとって飼い主の足元は、まだ安心して寝ることができる場所にはなっていないのかもしれません。飼い主は、あせらず犬との信頼関係を築いていくことが大切です。

愛犬に足元で寝てもらう方法

愛犬に足元で寝てもらう方法

愛犬が足元で眠るということは、飼い主と犬の信頼関係がしっかりと作られているときの犬の行動のひとつといえます。

できれば愛犬にリラックスして足元で寝てほしいと思う飼い主も多いことでしょう。ここでは、愛犬に足元に寝てもらうための3つの方法を紹介しましょう。

普段からコミュニケーションを十分にとる

愛犬との信頼関係やきずなを築くためには、普段から愛犬とコミュニケーションをとることが大切です。

ときどきスマホを見ながら犬を散歩させている飼い主を見かけます。犬にとって散歩に行くことがうれしいことであり、飼い主とアイコンタクトを取りながら散歩することも大切なコミュニケーションになります。

飼い主がスマホばかりに気を取られていると犬とのアイコンタクトを取ることができませんよね。このような日常的な小さなことから愛犬とのコミュニケーションをることが大切といえるでしょう。

褒める回数を意識的に増やす

犬は叱られたことよりも飼い主から褒められたことはよく覚えてくれます

愛犬との信頼関係を築くためにもトイレでうまくできた・呼び戻しがきちんとできたなど日頃からできることはついつい飼い主は「できて当たり前」と思ってしまいますが、犬はいつもできているトイレや呼び戻しも飼い主から褒めてもらうととてもうれしいのです。

愛犬を褒める回数を意識して増やしてあげることで愛犬は飼い主の喜ぶことをしたいと思うようになり、さらにきずなが深くなるでしょう。

一緒に楽しく過ごす時間をたくさんとる

犬に足元で眠ってもらいたいときは、飼い主との信頼関係を築く必要があります。飼い主と犬との信頼関係を築くひとつの方法は、飼い主と犬が一緒に楽しく過ごす時間をたくさん作ってあげるということでしょう。

犬にとって飼い主と一緒にいる時間はとてもうれしい時間です。飼い主と一緒に遊んだり、まったりすることで犬は「飼い主と一緒にいると楽しい・リラックスできる・怖さや不安を解消してくれる」と感じ、さらに飼い主との信頼関係は強くなるといえるでしょう。

飼い主が得られる愛犬が足元で寝るメリット

飼い主が得られる愛犬が足元で寝るメリット
愛犬が飼い主の足元で寝るメリット
  • リラックスできる
  • よく眠れる

飼い主は愛犬が足元で眠ってくれるという状況においてリラックスできる・よく眠れるというふたつのメリットを感じることができるでしょう。

愛犬とともに寝るという行為において飼い主は、愛犬の可愛い寝顔やぬくもりを感じリラックスできます。さらに、愛犬からパワーをもらうことができることは確かですね。

また、愛犬と一緒に寝ている飼い主の「一緒に寝る理由」として「よく眠れる」と考えている飼い主が多数だったとか。

飼い主の足元で眠る愛犬と一緒に寝るという行為は、すべての飼い主がメリットを感じるというわけではありません。飼い主や犬の性格などを考慮することが大切といえるでしょう。

飼い主が感じる愛犬が足元で寝るデメリット

飼い主が感じる愛犬が足元で寝るデメリット
愛犬が飼い主の足元で寝るデメリット
  • 睡眠の質が下がる
  • 健康問題に支障をきたす場合がある
  • 衛生面の問題がある
  • 愛犬が怪我をする恐れもある

愛犬が飼い主の足元で眠ってしまうことは、飼い主自身の睡眠の質が下がってしまい決して良くないと感じている飼い主もいます。足元に愛犬がいることで飼い主が身動きが取れないと感じてしまうこともあるでしょう。

また、気になるのは愛犬の抜け毛などがどうしてもベッドや布団に残ってしまう可能性が高いということ。とくに喘息など呼吸器系の疾患やアレルギーがある場合は、症状が悪化してしまう可能性があります。さらに、犬の足の裏や被毛に細菌がついていると感染するリスクがあるといえるでしょう。

また、チワワなど体の小さな犬種は飼い主が犬の上に乗ってしまい犬が体の一部を骨折したり、ベッドから落ちてケガをすることも考えられます。

愛犬が寝る位置でわかる!飼い主との関係性

愛犬が寝る位置でわかる!飼い主との関係性

愛犬と一緒に寝ることは、飼い主としても楽しくうれしいことですよね。じつは、愛犬が飼い主と一緒に寝るときに体のどの部分で寝ているのかで飼い主と愛犬との絶妙な関係性がわかるといわれています。

ここでは、飼い主の足元で眠る・飼い主の頭や胸元で眠るというふたつのパターンについて考えてみましょう。

飼い主の足元で寝ている場合

飼い主の足元で寝る愛犬は、飼い主との信頼関係がしっかりと築かれているといわれています。愛犬が飼い主のことを共に生きる仲間として認め、そのなかでもリーダーであるということを認識していることの証ということでしょう。

愛犬がリーダーとしての飼い主を大切に思い、自然界では一番無防備になりやすく反撃しにくい足元で寝ることで飼い主に危険が及ばないように守っているとも考えられています。

飼い主の頭の近くや胸元で寝ている場合

愛犬が寝ている位置が飼い主の頭や胸元に近いところのときは、飼い主を自分と同等もしくは下とみなしているからといわれています。

愛犬が頭の近くや胸元で寝ているから飼い主をリーダーとして認めていないわけではありません。愛犬が飼い主の頭の近くや胸元で寝ることが単純に好きということも考えられるため、普段の愛犬の様子を思い出してみましょう

飼い主が呼んでも来ないなどコマンドを無視するなどの反抗的な行動が頻繁にみられるということは、愛犬との関係性を見直してみましょう。ただ、普段は飼い主のコマンドをよく聞きしっかりとした関係性が築かれている場合はあまり気にする必要はないでしょう。

愛犬が足元で寝ているのは飼い主を信頼しているから

愛犬が足元で寝ているのは飼い主を信頼しているから

愛犬が飼い主の足元で寝ていると「少し重いなあ」「動けない」と思ってしまいがちですが、じつは愛犬の健気な気持ちが隠されていることを知ると愛犬がとてもかわいく思えてきます。

また、足元で寝ることで愛犬が飼い主を「とても信頼しているよ」ということを伝えてくれているともいえますよね。

ただ、愛犬が足元で寝てくれないから飼い主を信頼していないということはありません。愛犬と飼い主の間に築く本来の信頼関係には、愛犬に足元で眠ってもらうということだけではなく普段の飼い主と愛犬との過ごし方がとても大切になってきます。

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