犬に与えてもよいといわれる肉類には牛・鶏肉のほかに馬肉をすすめられることがあります。では、馬肉を犬に与えるとどのような効果を期待することができるのでしょうか?
本記事では犬に馬肉を与えることで期待できる効果やメリット・デメリット・おすすめの馬肉フードを紹介しましょう。
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目次 -INDEX-
犬に馬肉を与えても大丈夫?
馬肉は牛肉や鶏肉と同じように犬に与えても大丈夫な食材です。栄養学的に馬肉には牛肉や鶏肉と同じくらいの良質なタンパク質が含まれています。
また、馬肉にはタンパク質のほかにも鉄分やグリコーゲン・カリウムなどのさまざまな栄養素が含まれているため、犬への健康効果を期待することができるでしょう。
馬肉はとても嗜好性が高く犬はとても喜んで食べます。
馬肉を生で与えても大丈夫?
犬に馬肉を生で与えることはできます。
ただ、馬肉の生肉には、細菌やサルコシスティス・フェアリーという寄生虫などが存在していることがあります。馬肉を生肉で与えるためにはマイナス20度以下で冷凍処理されたものを与えましょう。
犬用の馬肉で生食用と表示されているものを犬に与えるときは必ず熱を加えるようにします。理由は、犬用の食材には人間用の馬肉のような法律がないため安全性が確実ではないからです。
馬肉を生で与えるときは安全性が認められた人間用のものにしましょう。
馬肉から得られる主な栄養素
馬肉にはさまざまな栄養素が含まれているため犬の健康維持には最適といえるでしょう。
では、馬肉にはどのよう栄養素が含まれているのでしょうか。ここではとくにタンパク質・グリコーゲン・鉄分の3つの栄養素について解説しましょう。
栄養素①タンパク質
馬肉には牛肉や鶏肉と同様に良質のたんぱく質が含まれています。
タンパク質は筋肉や臓器・皮膚などを健康的に維持するためには不可欠の栄養素です。とくに動物性タンパク質はとても吸収力が高いため、犬に与えることが推奨されているといえるでしょう。動物性タンパク質の中でもとくに赤みの馬肉には多くのタンパク質が含まれています。
また、馬肉は多くのタンパク質を含んでいますが、牛肉や鶏肉に比べると低カロリーです。ダイエット中の犬のタンパク質補給には最適な食材といえるでしょう。
栄養素②グリコーゲン
犬も人と同じように安静時や運動するときに体の中で使用されるエネルギー源は状況によって異なっています。
グリコーゲンは、とくに筋肉を必要とする運動を行うときにエネルギー源として優先的に使用される栄養素です。グリコーゲンが不足すると、日常的に疲労が蓄積されしまい筋肉の動きがスムーズに行われなくなります。
そのため、とくに毎日適度な運動が必要なシープドックなどワーキングドックの筋肉疲労を回復させるためには優先的に与える必要がある栄養素といえるでしょう。
栄養素③鉄分
鉄分は、血液中に存在し体中に酸素を運搬する・筋肉の中で酸素を受け取るという役割を持っている栄養素です。
鉄分が不足すると体中に酸素を十分に運ぶことができなくなってしまい、体をうまくコントロールすることが難しくなってしまいます。また、鉄分不足は犬にとって大切な被毛や皮膚トラブルの要因のひとつといえるでしょう。
鉄分が不足すると犬もイライラする・被毛のツヤがなくなるなどの変化が現れてくることがあります。
愛犬に馬肉を与えるメリット・デメリット
馬肉にはさまざまな栄養素が含まれています。飼い主さんとしては、愛犬にも馬肉を是非食べさせてあげたいと考えることでしょう。
馬肉を与えるときには、馬肉を与えるメリット・デメリットを知っておくことが大切といえます。ここでは愛犬に馬肉を与えるメリット・デメリットを紹介しましょう。
メリット
- 低カロリーで太りにくい
- タンパク質が豊富に含まれている
- 鉄分が多く吹く慣れている
- 疲労回復に効果的なグリコーゲンの含有量が多い
馬肉を愛犬に与えるメリットは、良質のタンパク質・鉄分・グリコーゲンという栄養素が含まれていることです。それぞれの栄養素は犬の体を健康的に維持するためには不可欠なものです。いつものドッグフードにトッピングとして使用するだけでも栄養補給となるでしょう。
また、肥満気味の犬にとっては良質のタンパク質を摂取することができます。
さらに低カロリーであるためダイエット効果を期待することができるでしょう。体重を増加させたいときには避けた方が良い食材でもあります。
デメリット
- 馬肉でアレルギーになることがある
- 手に入りにくく、価格が高い
- ドッグフードを食べなくなることがある
馬肉を与えるデメリットには「馬肉でアレルギーが発症する可能性がある」「牛肉や鶏肉に比べて手に入りにくく価格が高い」「ドックフードを食べなくなることがある」というデメリットが存在します。
馬肉は牛肉や鶏肉と比較するとアレルギーが起こりにくい食材といえますが、下痢などのアレルギー症状が出ることもあります。
また通常の店舗などでは犬用の馬肉を取り扱っていることはほとんどありません。あったとしてもほかの肉類に比べると価格が割高です。
さらに馬肉は、嗜好性が高いためドッグフードを食べなくなることがあります。
こんなワンちゃんには馬肉がおすすめ
激しい運動をすることが好きな猟犬・シープドッグなどの犬種は、たくさんの運動をするためグリコーゲンを多く含んだ馬肉がおすすめです。
また、パグなどのように太りやすい犬種のダイエットや体重管理用にも最適といえるでしょう。
通常エネルギー代謝を担っている臓器は肝臓です。肝臓には季節の変わり目などや投薬治療を行っているときには大きな負担がかかっていることがあります。
馬肉は、素早くエネルギーに代わることができる食材のため肝臓の負担を軽減できるともいえるでしょう。
馬肉ドッグフードを選ぶ際のポイント
馬肉を使用したドッグフードの中でもできるだけ良質のフードを愛犬には与えたいものです。
馬肉を使用しているという表示があるドッグフードの中から愛犬にあった良質のドッグフードを選びましょう。
ここでは良質の馬肉を含んだドッグフードの選ぶ際のポイントを紹介しましょう。
ポイント①フードの硬さやタイプで選ぶ
ドッグフードにはドライタイプとソフトタイプがあります。どのようなドッグフードのタイプを選ぶのかは愛犬の年齢や嗜好性・体調などによって選び方が変わってきます。
硬いフードが食べにくくなるシニアの犬には柔らかめのタイプがおすすめといえるでしょう。このほか、愛犬の好みや食いつきなどによってもフードの硬さやタイプを選ぶことが大切です。
何より愛犬が食べやすく、楽しんで食事をすることができるフードのタイプを選ぶことをおすすめします。
ポイント②馬肉以外に含まれているタンパク源を確認
ドッグフードに含まれるタンパク質源がすべて馬肉というフードはとても少ないでしょう。馬肉を使ったドッグフードに含まれる馬肉以外のタンパク質源が何かを必ず確認しましょう。
また、ドッグフードにある原材料表の表示に注意してください。原材料表の一番最初に表示されている素材が最も多く含まれている材料になります。牛肉や鶏肉などよりも先に原材料として馬肉が表示されているフードを選ぶとよいでしょう。
ポイント③保存料・着色料に注意
基本的に犬の健康にとって良いとされるドッグフードには、不要な保存料・着色料は含まれていません。人間用の食材には、健康に何らかの影響を与える恐れのある添加物が含まれていないのと同じです。
ドッグフードは大切な愛犬が毎日口にするものです。できるだけ不要な添加物が含まれていないものを選ぶようにすることが大切です。
馬肉を使ったおすすめドッグフード9選
最近は馬肉を使ったドッグフードにも多くの種類があります。愛犬に合ったドッグフードを見つけることはとても難しいですね。
ここでは愛犬に合う馬肉を使ったおすすめのドッグフード9選を紹介します。ぜひフードを選ぶときの参考にしてください。
No | 商品名 | 価格/内容量 | 評価 | 特徴 | 購入サイト | 原産国 |
---|---|---|---|---|---|---|
① | 馬肉自然づくり | ¥3,480(税込)/1kg | ★★★★★ | 人用の馬刺しを製造している馬刺し専門店が作ったドッグフード | 公式サイト | 日本 |
② | 馬肉パラパラミンチ | ¥2,700(税込)(税込)/900g | ★★★★★ | 人用馬刺しの切れ端を利用した安心できる素材を使用 | 公式サイト | 日本 |
③ | yum yum yum! 馬肉 ドライタイプ | ¥2,154(税込)/500g | ★★★★ | 馬肉はカナダ産ですが旧そのほかの材料はすべて国産 | 公式サイト | 日本 |
④ | デビフ馬肉ミンチ | ¥168(税込)/65g | ★★★★ | 馬肉をミンチにしているため食べやすい。小型犬一日食べきりサイズ | 公式サイト | 日本 |
⑤ | ドッグフード工房・馬肉 | ¥1,870(税込)/750 | ★★★★ | 馬肉を主原料とし、国産素材を使って安心・安全な美味しいドッグフードを生産 | 公式サイト | 日本 |
⑥ | アドメイト モアソフト ホースアダルト | ¥2,178(税込)/500g | ★★★★ | 素材となる馬肉のうまみを最大限に引き出して作られたソフトタイプのドッグフード | 公式サイト | 日本 |
⑦ | 犬用新鮮生馬肉パラパラミンチ | ¥880(税込)/300g | ★★★★★ | 熊本の契約農場から仕入れた馬肉を直送。新鮮な生肉が冷凍で届く | 公式サイト | |
⑧ | アニウェル 馬肉のボイル | ¥330(税込)/85g | ★★★★ | 馬肉を一口サイズに切ってあるため食べやすい | 公式サイト | |
⑨ | Awan 馬肉ドッグフード | ¥3,498(税込)/1kg | ★★★★ | 熊本原産の馬肉を使用したドッグフード | 公式サイト |
①馬肉自然づくり
出典:健康いぬ生活
価格 | 単品1袋 ¥3,480(税込) 定期1袋 ¥2,970(税込) |
内容量 | 1㎏ |
対応年齢 | 成犬~シニア犬 |
原産国 | 日本 |
馬肉自然づくりは九州のドッグフード専門工場で適切な衛生管理の元、製造されています。使用している原材料の馬肉は、人用の馬刺し生産の時に出る切れ端などを使用しているため、食品衛生基準もクリアした人間用と同じレベルの製品です。
馬肉のほかに16種類のきな粉や雑穀・野菜などの食材を使用しています。使用されている16種類の原材料はすべて国産品です。
もちろん無添加のドッグフードで、自然の風合いを大切にしたフードのため安心して愛犬に与えることができるでしょう。
②馬肉パラパラミンチ
出典:熊本馬刺しドットコム
価格 | ¥2,700(税込) |
内容量 | 900g |
対応年齢 | すべての年齢層 |
原産国 | 日本 |
馬肉パラパラミンチは、熊本県にある馬刺し専門店「利他フーズ」が生産している犬用の生馬肉ミンチです。人用の馬肉の切れ端をミンチにしているため安全性がとても高く、安心して愛犬に与えることができるでしょう。
馬肉はカナダから輸入した仔馬を阿蘇の自然豊かな環境で飼育したものを使っています。徹底した品質管理の下で飼育されており、国産の馬にも負けない品質を誇っています。
また生産工場は徹底した衛生管理のもと稼働しており、人用と同じ安全性を維持しているといえるでしょう。
③Yum Yum Yum!馬肉ドライタイプ
出典:GREEN DOG
価格 | ¥2,154(税込) |
内容量 | 500g |
対応年齢 | すべての年齢層 |
原産国 | 日本 |
馬肉はカナダ産の上質の赤身を細かく砕いてすりつぶしたもの使用しています。
大麦・玄米・ブロッコリー・人参・かぼちゃは九州の契約農家が生産した安全性の高い野菜を原料としています。また、国産の鰹節・シイタケ・昆布をふんだんに使い風味豊かなフードとなっています。
ビール酵母などをくわえることで栄養を十分に摂取できるように工夫されています。犬が満足できるような風味と栄養のために経験豊かな獣医師の監修によるレシピを使っています。
④デビフ 馬肉ミンチ
出典:デビフペット株式会社
価格 | ¥168(税込) |
内容量 | 65g |
対応年齢 | すべての年齢層 |
原産国 | 日本 |
馬肉がミンチになっているためとても食べやすいでしょう。
原材料には馬肉以外の肉類は使用されていないため、牛肉・鶏肉にアレルギーのある犬に食べさせても安心です。着色料は無添加で、素材の風味を大切に缶詰の中に封じ込めています。
いつものドッグフードの食べが悪くなった・栄養を補給したいときなどにトッピングとして使うとよいでしょう。
1缶が65gという小型犬が1日で食べきれるサイズなので使い切れないということはありません。
⑤ドッグフード工房 馬肉
出典:ドッグフード工房
価格 | ¥1,870(税込) |
内容量 | 750 |
対応年齢 | すべての年齢層 |
原産国 | 日本 |
馬肉を主原料としたドッグフードです。馬肉以外の原材料はすべて国産にこだわって作られています。また、小麦アレルギーを持っている犬のために小麦を使用していないタイプのドッグフードが用意されています。
好みによって鶏肉をブレンドしたタイプがあり、豊富な種類のドッグフードがあるため愛犬を飽きさせないでしょう。
愛犬のために自然素材の特徴を生かした製法で作られており、独自の生づくり製法では下ごしらえに一般家庭と同じような方法をとっています。
⑥アドメイト モアソフト ホースアダルト
出典:アドメイト
価格 | ¥2,174~(税込) |
内容量 | 500g |
対応年齢 | 1歳以上 |
原産国 | 日本 |
使用する馬肉のうまみを最大限引き出した2層構造のドッグフードです。セミモイストタイプなので柔らかく、食べやすいことが特徴です。
アレルギーに対する配慮として単一の肉類を使用し、ローテションで違う肉類を摂取することができるようになっています。
100gごとの個別包装になっているためいつでも新鮮なフードを愛犬に与えることができるでしょう。また、アダルト以外にシニア・ハイシニアのためのフードも用意されています。愛犬の年齢に合わせて与えることができます。
⑦犬用新鮮生馬肉パラパラミンチ
出典:イリオスマイル
価格 | ¥880(税込) |
内容量 | 300g |
対応年齢 | すべての年齢層 |
原産国 | 日本 |
馬肉パラパラミンチは、熊本県の契約農場から直接仕入れた馬肉を冷凍させているため新鮮な馬肉を提供することができます。生肉の場合、寄生虫などが心配されますが馬肉パラパラはマイナス20度で48時間以上冷凍されているため寄生虫の心配はありません。
また、ミンチに加工してあるため小分けしやすく、いつものドッグフードのトッピングとしても使うことができます。
解凍したミンチは2・3日で使い切りましょう。冷凍の場合は3か月ほど保存することができます。
⑧アニウェル 馬肉のボイル
出典:アニウェル
価格 | ¥330(税込) |
内容量 | 85g |
対応年齢 | すべての年齢層 |
原産国 | 日本 |
ほかの素材は加えることなく馬肉だけを使用した缶詰です。
馬肉は一口大に切ってあるためとても食べやすいといえるでしょう。また、ミンチタイプとは違い馬肉の噛み応えを感じることができます。
牛肉や鶏肉にアレルギーがある犬にもおすすめです。与える量は一日の給餌量の約20パーセント以内にしましょう。初めて与えるときは少しずつ量を増やすようにしてください。
嗜好性が高いので与えすぎには注意しましょう。また、愛犬の運動量などに合わせて与える量を調整します。
⑨Awan 馬肉ドッグフード
出典:Awan
価格 | ¥3,498(税込) |
内容量 | 1kg |
対応年齢 | すべての年齢層 |
原産国 | 日本 |
牛肉や鶏肉のアレルギーがある犬にも安心して与えることができる馬肉を使ったドッグフードです。
馬肉を約50パーセント使用し、大豆や大麦など16種類の素材を使用しています。
小麦を使用していないため小麦アレルギーの犬にも安心して与えることができるでしょう。無着色・無添加・グルテンフリーのドッグフードです。
馬肉のドッグフードはAwanのフードの中でもとくに人気がある商品です。犬の食いつきがとてもよく、飽きがこないドッグフードといえるでしょう。
まとめ
馬肉は低アレルギー・高タンパク質の食材として知られています。とくに牛肉や鶏肉のアレルギーを持っている犬にはおすすめの食材といえるでしょう。また、運動量が多い犬の疲労回復や太りやすい犬種の体重管理も最適といえます。
本記事で紹介した馬肉を使ったドッグフードはとくに安全性が考慮されている商品です。安心して愛犬に与えることができるドッグフードばかりなので、フード選びの参考にしてくださいね。