チワワの寿命は?長生きのポイントや注意すべき病気に関してわかりやすく解説

チワワの寿命は?

チワワは小さな体にパッチリとした大きな目がかわいく、日本だけでなく世界でも人気の犬種です。

「チワワってかわいいけど性格や寿命は?」

「長生きしてもらうためにできることは?」

「かかりやすい病気は?」

という疑問があると思います。
この記事でチワワについて下記のとおりにまとめています。

本記事でわかること
  • チワワの性格・特徴
  • 平均寿命
  • 長生きするためのポイント
  • 注意したい病気・疾患
  • シニア期のチワワの注意すること

チワワの飼育を考えている方やチワワに興味がある方は読んで参考にしてください。

チワワの基本情報

チワワの基本情報

チワワは世界でもっとも小さい犬と言われています。小さな顔に大きなくりっとした目がとてもかわいくて、見ているだけで癒やされますよね。

性格はとても賢く、知らない人には懐きにくく、飼い主にはとても愛情深く忠誠をつくす犬種になります。チワワは小さな体ながら飼い主を守るためなら大型犬にもビビらずに立ち向かうほどの勇敢さを持っています。

平均体重・体高

チワワは世界最小の犬種となり、平均体重は成犬で1,8~2,7kgで、体長は12~23cmです。生まれた時のチワワはたった100gしかありません。あくまで平均体重になりますので、3kgを超えたら太りすぎということにはならず、チワワにも個体差はあります。

オスとメスでは骨格も違えば筋肉量もちがうので、もちろん体重もかわってきます。体重は数字で太っているか痩せているかを判断せず、その子の体格にあった体重が大事です。

平均寿命

超小型犬のチワワの平均寿命は13~16歳ほどといわれています。これを長いか短いと感じるかは人それぞれになります。

犬の寿命は大型犬より中型犬、中型犬より小型犬の方が長生きします。大型犬が小型犬より寿命が短い理由は、大型犬は体にくらべて臓器は小さくなっており、日常的に臓器にかかる負担が大きいのが原因だと考えられています。

日本で一番長生きしたチワワでなんと25歳だそうです!人間で考えると100歳ぐらいですのですごいですね。

チワワが長生きするためのポイント

チワワが長生きするためのポイント

小型犬は長生きするといわれていますが、実際に健康に過ごせるかは飼い主の毎日のお世話、健康管理が重要になります。ペットは生活をともにする家族と同じですので一日でも元気でいられるようにサポートしてあげましょう。

でもどうサポートしていいかわからない・・・

そんな人のためにここからはチワワが健康で長く元気で生きていくためのポイントを6つ紹介していきます。

ポイント①適度な運動を行う

犬も人と同じように健康でいるためには適度な運動が必要になります。1日1回~2回、15分~30分の散歩をすることをおすすめします。

チワワは超小型犬で運動量が少ないから散歩は必要ないといわれていますが、チワワにも散歩は必要です。日々の散歩は運動だけでなく、音や匂いで刺激を受けて脳の活性になったり飼い主とのコミュニケーションにもなります。

チワワは活発な性格の子が多く飼い主と遊ぶのが大好きなので、雨の日など散歩に行けない時は室内でおもちゃやボールを使って遊んであげましょう。

ポイント②適正体重を維持する

チワワの適正体重を維持するのも長く生きるためのポイントです。かわいくておやつをたくさんあげたくなりますが、おやつをあげすぎて肥満体型になると下記のような状態になるかもしれません。

  • 足腰への負担
  • 糖尿病などのリスク
  • 呼吸器や循環器疾患のリスク

肥満体型になっても悪いことばかりで良いことはありません。もし太ってしまっても無理なダイエットはさせずに、適度な運動や日々の食生活に注意してあげて適正体重を維持してあげましょう。

ポイント③室温管理に注意

チワワは気温が暑いメキシコが原産で特に寒いのが苦手です。寒いのだけが苦手ではなく激しい寒暖差もチワワの体調を崩してしまいます。チワワにとっての最適室温は25度前後といわれています。

夏場は犬も熱中症になるので飼い主が外出するときもエアコンをつけてあげて室内温度が25度前後になるようにしてあげましょう。また冬場は室内と外の寒暖差が激しくなるので散歩のときはチワワに防寒対策として服を着せてあげるのもいいですね。

ポイント④定期的な健康診断を

チワワも人間と同じように定期的な健康診断が必要です。犬は人間と違い体調が悪くなっても伝えることができませんし、飼い主には心配をかけさせないように元気にふるまいます。

飼い主が体調が悪いことに気づいたときには症状が進行していたということもあります。まだ犬の年齢が若いうちは病気にかかる確率は低いですが、健康診断は1年に1回はしてあげましょう。定期的な健康診断をしてあげることで病気の早期発見ができるかもしれません。

ポイント⑤デンタルケアを怠らない

チワワは口が小さく歯磨きがしにくい犬種になります。だからといって歯磨きをしてあげないのはよくありません。

歯磨きをしたほうがいい理由は下記の3つです。

  • 歯磨きをしないと歯石がたまる
  • 歯石・歯垢がたまると歯周病になる
  • 成犬の80%が歯周病になっている

デンタルケアを怠って歯周病になり症状が進行すると歯周病よりも怖い病気に繋がります。犬は自分では歯磨きができないので、健康のためにも飼い主がデンタルケアを怠らずにしてあげましょう。

ポイント⑥愛犬が落ち着いて過ごせるスペースを作る

チワワを室内で飼う人がほとんどです。家で過ごす時間で落ち着いてすごせるスペースがないとチワワのストレスになります。チワワが落ち着いてすごせて、ストレスの少ない環境にしてあげましょう。

例えば、クレート(ハウス)をおいてみましょう。犬は明るすぎる所より薄暗い所が好きですし、クレートは巣穴のような安心感があるので落ち着ける場所になります。落ち着けるスペースの作り方がわからない人はまずクレートをおくといいですね。

チワワが注意したい病気・疾患

チワワが注意したい病気・疾患

チワワは小さな体でとてもかわいい犬種で、見ための小ささから病弱のイメージをもたれています。ですが、しっかり飼い主が健康管理をしてあげればチワワも元気で健康な生活をおくれます。

超小型犬だからこそかかりやすい病気や疾患があるので紹介します。

チワワが注意したい病気・疾患
  • ①水頭症
  • ②膝蓋骨脱臼(パテラ)
  • ③気管虚脱
  • ④低血糖症

上記の4つがチワワのかかりやすい病気になります。それぞれの病気について症状と治療方法を説明します。参考程度の治療方法なので獣医師とよく相談して決めてください。

①水頭症

水頭症は脳にある脳室に脳脊髄液がたまってしまう病気です。水頭症になると様々な症状がみられます。

  • 落ち着きがなくなる
  • 寝る時間がながくなる
  • 歩きかたがおかしい・ふらつく
  • けいれん

などがあります。治療は脳脊髄液の流れをよくすることになります。薬の治療では利尿薬やステロイドを使用して症状を改善させます。水頭症は予防方法がないので日々のチワワの行動に異常がないかよく見てあげて、水頭症の症状かなと思ったら迷わずにすぐ動物病院に連れていきましょう。

②膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨脱臼は子犬の頃に発症することが多く、膝の関節が横方向にはずれてしまい歩きかたに異常がでてしまいます。

膝蓋骨脱臼の症状は

  • 歩いてると突然スキップのような歩きかたをする
  • 片足をあげると痛がる
  • 足を引きずることがある
  • 伏せの状態から簡単にたてなくなる

膝蓋骨脱臼の治療方法は症状がひどくなければ日々の生活習慣に注意すればいですが、症状が進行していると手術になります。膝蓋骨脱臼は予防できます

  • 床がすべる素材の場合、カーペットや滑り止めを敷く
  • 太りすぎているなら減量をする
  • 関節ケア用のサプリメントをあげる

などの予防方法があります。チワワは膝蓋骨脱臼になりやすいので注意してあげましょう。

③気管虚脱

気管虚脱は、胸の中の気管がつぶれてしまい、呼吸が苦しくなる病気です。大型犬にはあまりみられず、小型犬がよく発症します。

気管虚脱の症状は

  • せきをよくする
  • ガーガーと荒い呼吸をする
  • 激しく運動していないのに苦しそうな呼吸をする

などの症状がみられます。気管虚脱の治療方法は症状が軽いとクスリをのんで症状をやわらげ、経過観察をします。クスリで気管虚脱は完治しないので継続してクスリを飲まないといけません。症状がひどくなると、手術で気管を広げないといけません。

気管虚脱の予防方法は下記の通りです。飼い主が注意してあげましょう。

  • 散歩のときは首輪でなくハーネスにする
  • 激しい運動や興奮させすぎない
  • 肥満対策

④低血糖症

低血糖症は血糖値が低下しいろんな症状をおこします。原因は空腹や冷えによっておこす事が多いです。低血糖症をほっておくと最悪の場合死にいたってしまいます。

低血糖症でよくみられる症状は

  • ぐったりしている
  • けいれん
  • 舌・肉球が白っぽくなる

低血糖症の症状に気づいた時は、応急処置として砂糖水・ブドウ糖などの糖分をあたえましょう。応急処置で症状がよくなったとしても、動物病院に連れていき獣医師に適切な治療をしてもらいましょう。

低血糖症の予防方法で飼い主ができることは

  • 空腹の時間をながくさせない
  • 食事の量を増やさず回数をわける
  • 冷えすぎないように室温管理をする

日常的に気をつけて早期発見をしてあげましょう。

シニア期のチワワが注意したいこと

シニア期のチワワが注意したいこと

大型犬は7歳からシニア期になりますが、チワワは10歳をすぎるとシニア期になります。
チワワがシニア期に入ると、下記の特徴がでます。

  • よく寝る
  • 耳が聞こえにくくなる
  • 目やにがふえる
  • 動きがゆっくりになる

などの特徴がでてきます。シニア期に入ったチワワには注意しなければいけないことがでてきますので、いつも以上に観察をよくしてあげましょう。

白内障

白内障はチワワだけでなく多くの犬種が発症します。目の中が白く濁り視力が悪くなっていき、症状が進行していくと失明します。白内障は加齢とともに発症するので予防ができません。

白内障になってしまった場合、目が見えにくく物につまずいたり、ぶつかったりする危険が出るので部屋は片付けてチワワへの危険を少なくしてあげましょう。チワワが散歩に行きたがるなら連れていっても大丈夫ですが、交通量が多い場所ではなく公園など広い空間に連れていき散歩してあげましょう。

呼吸器系の疾患

シニア期になると呼吸器系の疾患にもなります。チワワの息が激しい運動や興奮をしていないのにゼーゼー息が荒いと呼吸器系の疾患を疑ってください。

呼吸器系の疾患でよくあるのが

  • 肺炎
  • 気管支炎

などがあります。肺炎の症状は

  • 発熱
  • 咳がひどい
  • ぐったりしている

などの症状がみられたら肺炎の可能性があります。気管支炎の症状は

  • 呼吸を苦しそうにする
  • 乾いた咳をする
  • ゼーゼーとした呼吸をし咳がでる

などの症状がみられたら気管支炎の可能性があります。少しでもおかしいと感じたら動物病院に連れていくようにしましょう。

自宅の床や階段にマットを敷く

チワワがシニア期になると若いころよりも足腰が弱くなり、フローリングなどの床ですべると足や腰のけがにつながります。少しすべるくらいなら大丈夫かと思いますがシニア期になると、バランス能力も低下しているので大きな怪我になってしまいます。膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアになる可能性もあります。

犬が足をすべらないようにできることは

  • 定期的なつめきり(月1回)
  • 肉球の間の毛をカットする
  • カーペットなどすべりどめのマットを敷く

などがあります。チワワの足腰の健康のためにも気をつけてあげましょう。

健康状態や年齢に合わせたフードを選ぶ

シニア期を迎えたチワワには健康状態や年齢に合わせたドッグフードを選んであげましう。チワワだけでなく犬はシニア期になると、食欲がなくなり消化スピードも遅くなります。

またフードのあげすぎは内臓や消化器官に負担をかけてしまいますので注意です。シニア期の犬に合わせたフードを選ぶポイントは下記の4つです。

  • 低カロリー・低脂肪
  • 無添加
  • 消化に良い成分が含まれている
  • 骨や関節に良い成分が含まれている

チワワの健康状態に合わせたフードを選んで元気に長生きしてくれるとうれしいですね。

【まとめ】チワワの寿命は?

【まとめ】チワワの寿命は?

チワワの平均寿命は13~16歳でしたが、飼い主が健康状態に注意してあげることで平均寿命より元気で長生きできる可能性は大きくなります。チワワが健康で長生きできるポイントを6つ紹介しました。

チワワが健康で長生きできるポイント
  • 適切な運動を行う
  • 適正体重を維持する
  • 室温管理に注意
  • 定期的な健康診断
  • デンタルケアを怠らずにする
  • 落ち着いて過ごせるスペースを作る

どれも難しいことはなく、飼い主が努力すればできる内容ですので、チワワにも飼い主にも無理のない範囲で頑張って健康で元気に過ごせるようにしてあげましょう。

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