犬も花粉症になる?犬の花粉症の症状と8つの対策方法

犬 花粉症

梅の花が咲き始め春の足音が聞こえ始める季節になると花粉症の症状に多くの人が悩まされています。じつは花粉症に悩まされるのは人だけではなく、犬も花粉症になるということを知っていますか?

とくに近年は、スギ花粉をはじめとしたさまざまな花粉が原因で花粉症を発症する犬が増加しているということです。ここでは、犬の花粉症の症状や8つの花粉症対策を詳しく解説しましょう。

犬も花粉症になる?

犬も花粉症になる?

じつは人だけではなく犬も花粉症になるということがわかってきています。ただ、犬に花粉症があることを知っている飼い主は、約半数という調査結果があります。

飼い主が犬の花粉症に気が付かない最大の理由は犬の花粉症の症状が皮膚に現れることが多く、人のようなくしゃみや鼻水などの症状と違う場合が多いからです。

また、アレルギー疾患と考えられる犬の花粉症は、ある特定の季節になると皮膚などに症状が現れることが特徴です。

犬の花粉症の症状

気になる症状
  • 皮膚をかゆがる、発疹がみられる
  • 身体を舐める頻度が増える、舐める範囲が増える
  • 掻きすぎて毛が抜け一部が禿げる
  • 目やにが増える、目の周りの皮膚が赤くなる
  • 咳やくしゃみが増える
  • 耳が臭う
  • 鼻水が多い

犬が花粉症を発症した場合、皮膚を痒がる・発疹がみられる・体を掻く・舐めるなど皮膚に関係した症状が多くみられます。

また、あまりの痒さに体を掻きすぎて被毛の一部が抜けてしまう・目やにが増える・目の周りの皮膚が赤くなってしまうなどの症状も見られます。

ただ、犬にはあまり見られませんが人と同じように咳やくしゃみが出る・鼻水が出るなどの症状のほかアレルギー性外耳炎のように耳が臭うなどの症状がみられる犬もいます。そのためほとんどの場合、病院に行くとアレルギー性皮膚炎やアレルギー性外耳炎などと診断されることが多いでしょう。

犬の花粉症の原因となる植物は?

犬が花粉症になってしまう原因と考えられる植物は、人が花粉症を発症する植物とほぼ同じ種類のものです。具体的には、スギ・ヒノキ・イネ科の植物・ブタクサなどと考えられています。

とくに犬の場合は、2月頃に飛散するスギ花粉で花粉症を発症した場合、続けて3月頃に飛散するヒノキ花粉でも花粉症になる可能性が高いといわれています。

また、種類が多いイネ科の植物の花粉による花粉症の場合は春から秋までの長い期間花粉症になる可能性があるため注意が必要になります。

愛犬の花粉症の症状は病院へ行くべき?

愛犬の花粉症の症状は病院へ行くべき?

愛犬に花粉症かもしれない皮膚炎やかゆみが出てきたときは、できるだけ早く動物病院でアレルゲンを特定するための検査を受けた方が良いでしょう。

花粉症は毎年同じ時期になると発症する可能性が高いため、愛犬のアレルゲンを知ることで花粉が飛散する時期に花粉症対策を重点的に行うことで花粉症の発症を抑制することができるかもしれません。

また、花粉症の症状がみられる場合は、対処療法ですが投薬などの治療を受けることができます。さらに犬の花粉症の症状をできるだけ軽くするには、花粉症を発症する前に人と同じように抗ヒスタミン剤を毎日投与するという方法も一定の効果があるといわれています。

犬の花粉症対策おすすめ8選

犬の花粉症対策おすすめ8選

犬が花粉症を発症してしまうと頻繁に体中をかく・鼻水が出るなど飼い主が見ていると辛くなるような症状がみられます。できるだけ犬が花粉症を発症しないような対策ができるのは飼い主のみです。

犬の花粉症の症状が出る時期は人とほぼ同時期であるため、犬のアレルゲンとみられる花粉が飛散する季節に適切な対策を行うことで症状を軽減することができるかもしれません。

飼い主ができる犬の花粉症対策が8つありますので詳しく解説しましょう。

犬の花粉症対策①外出時は洋服を着せる

外出時は洋服を着せる

犬の花粉症になってしまう要因は犬の皮膚に花粉がつくことです。犬の皮膚に花粉がつくこと位で皮膚に炎症が起こり痒みなどの症状が現れます。そのため、犬の被毛に花粉がつかないようにするために散歩などの外出をするときに洋服を着せるようにするといいでしょう。

犬に洋服を着せることで直接アレルゲンとなる花粉が犬の体や皮膚につきにくくなり、花粉症の発症を抑えることができるでしょう。

ただどのような服の素材でも大丈夫なのではなく、ナイロン生地などできるだけ花粉を通さない素材の服を選ぶようにしましょう。

犬の花粉症対策②散歩コースや時間帯を見直す

花粉は、種類によって飛散する季節が違います。愛犬のアレルゲンとなっている花粉が飛散する季節は、花粉が飛びやすい場所へ散歩へ行くことは控えましょう

また、花粉は一日のなかでも飛散する量が時間帯によって異なっています。一般的に花粉は、午前中から飛散し始めいったん午後12:00ごろにピークを迎え、午後に一時花粉の量が落ち着きます。

その後日没前後の気温が少し低下し始めたころから対流の関係で再び飛散量が増加しますので、花粉症の犬の散歩は避けた方がいいでしょう。

犬の花粉症対策③外飼いの場合は室内飼育を検討する

外飼いしている犬が花粉症を発症してしまった場合は、少なくともアレルゲンとなる花粉が飛散している時期は室内での飼育を検討することをおすすめします。

花粉症を発症した犬を外で飼っていると犬がつねにアレルゲンとなる花粉にさらされている状態になるため、花粉症の症状の改善は期待できません。

また、動物病院で処方される花粉症の薬剤はステロイド系のものがほとんどのため副作用などが懸念されるため、長い間の使用は控える方がいいでしょう。

犬の花粉症対策④家に入る時には花粉を落とす

家に入る時には花粉を落とす

犬が花粉症になったとき、犬を室内で飼育しているため花粉に接触することはほとんどないと考えることはとても危険です。

花粉は室内に入る誰にでもついている可能性があり、飼い主の服などに付着して室内に持ち込まれることもあります。飼い主は、室内に花粉が持ち込まれないように室内に入る前に玄関で花粉を払うようにしましょう。

また、花粉が多く飛散する季節に外出する飼い主は、できるだけ花粉がつきにくい素材の服で外出するといいですね。

犬の花粉症対策⑤掃除を念入りに行い、空気清浄機を使用する

飼い主がどれだけ花粉を室内に入れないように気を使っても、換気などで窓や出入り口を開けることがあるため室内に花粉を全く入れないということは不可能です。

室内に入ってきた花粉などは、空気清浄機を使うことでかなり減少させることができます。また、空気清浄機だけでは除去しきれない家具などの上に残っている花粉は、こまめに掃除をしていねいに拭き掃除を行うことでかなり減少させることができるでしょう。

犬の花粉症対策⑥ブラッシングをこまめに行う

犬の花粉症の症状の多くは、皮膚にかゆみや炎症などがでることがほとんどといえるでしょう。そのため、犬が花粉症で皮膚の状態が良くないのであれば、犬の体についている花粉を取るためにできるだけこまめにていねいにブラッシングなどをすることで花粉症の症状を緩和することができます。

とくに散歩などから戻ったときは、玄関に入る前に犬の体に付着した花粉を払う必要があります。犬の被毛などについた花粉を払うときに便利なのが使い捨ての床拭き用のドライシート。犬の体をさっと拭くだけで表面についた花粉などを簡単に取り除いてくれます。

犬の花粉症対策⑦シャンプーをこまめに行う

シャンプーをこまめに行う

花粉症の季節には、犬の体についた花粉などの汚れをできるだけきれいに取り除くことが大切です。そのためにはこまめなブラッシングのほかにシャンプーの回数を増やすこともひとつの方法です。

ただ、犬はシャンプーを短い間隔で行うことで皮膚バリアが損傷してしまい正常な皮膚の状態を保つことが難しくなります。犬が花粉症で皮膚にかゆみやあかみなどが出てきたときは、シャンプーの回数などの細かいことをかかりつけの獣医師に相談してみましょう。

犬の花粉症対策⑧花粉症の症状に効果のある栄養素をとりいれる

花粉症の症状に効果のある栄養素をとりいれる

花粉症の症状の改善に腸内フローラのバランスを整えると良いということがわかってきました。

腸内にある悪玉菌が増え過ぎた場合に肌荒れなどの皮膚のトラブルが現れることから、腸内にある善玉菌を増やすためにヨーグルトなどの発酵食品がおすすめです。とくにヨーグルトのなかでもカスピ海ヨーグルトに含まれているクレモリス菌FC株が効果的です。

また、納豆に含まれている納豆菌は体の免疫効果を高め、正常に戻してくれる働きがあります。花粉症は、免疫力の低下がひとつの要因であるため納豆はおすすめの食材です。

犬も日々の花粉症対策が大切!

犬も日々の花粉症対策が大切!

人も犬も花粉症になると毎日がとてもつらいものになります。とくに言葉を話すことができない愛犬が花粉症で辛そうにしていることは、飼い主としても悲しい気持ちになってしまいます。

愛犬が花粉症にならないように毎日の細やかなケアと免疫が低下しないように生活リズムを整えることが重要ですね。

また、犬も人と同じように毎日の花粉対策を行うことがとても大切になってきますが、犬が自分で花粉症対策をすることはありません。飼い主が愛犬のために花粉症対策を行うことがとても大切といえるでしょう。

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