心臓が悪いワンちゃんにおすすめのドッグフード6選!選び方も解説

心臓が悪いワンちゃんにおすすめのドッグフード6選!

ワンちゃんが心臓病を患っていると、日々の食事にも特別な配慮が必要です。
たとえば、心臓病に適したドッグフードを選ぶことで、ワンちゃんの心臓への負担を軽減し、症状の進行を抑える手助けができます。

今回は、心臓病の犬に適した成分や選び方のポイント、心臓病のワンちゃんにもおすすめのドッグフードを紹介します。

本記事を読んでわかること
  • 犬の心臓病の状態について理解できる
  • 心臓病の犬に適したドッグフードの選び方や成分がわかる
  • おすすめの心臓病対応ドッグフードとその特徴を比較できる

犬の心臓病とは?

犬の心臓病とは?

犬の心臓病は、心臓の働きが低下し、全身に十分な血液を送れなくなる状態を言います。加齢や遺伝、生活習慣などが原因で発症しやすく、中高齢の小型犬に多く見られます

さらに症状が進行すると呼吸困難や咳、元気消失などの不調が現れ、放置すれば命に関わることも少なくありません。本章では、ワンちゃんの心臓病について解説します。

犬に多く見られる心臓病

犬に多く見られる心臓病
  • 僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)
  • 拡張型心筋症(かくちょうがたしんきんしょう)

犬の心臓病で特に多いのが、僧帽弁閉鎖不全症と拡張型心筋症です。

僧帽弁閉鎖不全症は、心臓の弁がうまく閉じず、血液が逆流することで心臓に負担がかかる病気で、小型犬に多く見られます。

一方、拡張型心筋症は心臓の筋肉が薄くなり、ポンプ機能が低下してしまう病気で、大型犬に多い傾向があります。

どちらも進行性で、呼吸困難や咳、運動がしにくくなるなどの症状を引き起こすことから、早期発見と適切な治療・食事管理が重要です。

犬の心臓病のおもな症状

犬の心臓病のおもな症状
  • よくせき込む
  • 気を失う
  • すぐに息が上がる
  • 運動を嫌がる
  • 食欲低下
  • 体重減少

犬の心臓病では、初期には無症状で心雑音のみが確認されることがあります。しかし、進行するとせきをはじめ、呼吸困難、失神、運動を嫌がる、食欲低下、体重減少などの症状が現れます。

たとえば心臓の機能が低下して肺に水のたまる肺水腫が起きると、呼吸が非常に苦しくなり命に関わることもあります。また、全身への血流が悪くなることで、腎不全やむくみが生じることも見られるのです。また、呼吸数の増加も重要なサインなので、症状が見られた場合は早めの受診が必要です。

心臓病の犬におすすめのドッグフードの選び方

心臓病の犬におすすめのドッグフードの選び方

ワンちゃんが心臓病と診断されると、日常のケアや食事に気を遣う必要が出てきます。中でも毎日食べるドッグフードは、病気の進行を抑えるうえでも非常に重要な要素です。

本項目では、心臓病の犬に適したドッグフードの選び方や与え方のポイントを詳しくご紹介します。信頼できる情報をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

心臓病のステージに合わせたドッグフードを選ぶ

犬の心臓病は、病気の進行度によって必要な栄養バランスが異なります。初期段階ではナトリウムを抑えたフードで予防的ケアを行い、進行した場合はタウリンやL-カルニチン・オメガ3脂肪酸など、心機能をサポートする成分を多く含んだフードを選びましょう。

心臓病の犬に与える療法食は、獣医師の指導のもとで使用するのが望ましいといえます。一般的に、ステージに応じた選択がワンちゃんの生活の質を守る重要なポイントといえるでしょう。

塩分・ナトリウムを控えたフードを選ぶ

適正な塩分量とは
  • 健康な犬・・・0.3~0.4%(ドライフード基準)
  • 軽度の心臓病・・・0.2~0.25%に制限する
  • 重度の心臓病・・・0.1%以下に制限する

心臓病の犬にとって、塩分(ナトリウム)の摂取量は重要なポイントです。塩分を摂りすぎると、体内の水分量が増え、心臓に余分な負担がかかってしまいます。

健康な犬には0.3~0.4%の塩分が適正とされていますが、軽度の心臓病の場合は0.2~0.25%、重度になると0.1%以下に制限するのが理想です。愛犬の症状に合わせて、フードを選びましょう。

ドッグフードの中にはナトリウムを調整し、心臓の負担を和らげるよう工夫されたものもありますので、塩分量を考えて選ぶことをおすすめします。

タウリン・L-カルニチンが含まれたフードを選ぶ

タウリンとL-カルニチンは、心臓の機能維持に重要な栄養素です。

タウリンは心拍の安定や血圧のコントロールに役立ち、心臓への負担を軽減します。また、L-カルニチンはエネルギー産生をサポートし、心臓の筋肉に必要なエネルギーを効率よく届ける働きがあります。

心臓病のワンちゃんでは、タウリンやL-カルニチンが不足しやすいため、フードから補うことで症状の進行を遅らせる効果も期待できます。特定のドッグフードなどに多く配合されているため、成分表をチェックして選びましょう。

オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)が含まれたフードを選ぶ

オメガ3脂肪酸は、心臓病対策に欠かせない栄養素です。たとえばEPAやDHAは、血液をサラサラにして血管の健康を保ち、心臓への負担を軽くする作用があります。また、炎症を抑える働きもあり、心臓周辺の炎症やダメージから体を守る効果が期待できます。

EPA・DHAはサーモンなどの魚由来成分に多く含まれているため、魚ベースのドッグフードを選ぶのも一つの方法です。

良質なタンパク質が含まれたフードを選ぶ

心臓病の犬には、筋肉の維持に欠かせない良質なタンパク質が必要です。中でも心臓は筋肉の塊でできているため、タンパク質不足は機能低下を招く原因になります。

心不全などで活動量が落ちたワンちゃんは筋力も衰えやすいため、消化吸収に優れた動物性タンパク質をしっかり摂ることが大切です。鹿肉やチキン、魚などを使用したフードがおすすめで、嗜好性も高く食いつきがよい傾向にあります。

ワンちゃんの体調や年齢に合わせて、無理なく摂取できるものを選びましょう。

心臓病の犬におすすめのドッグフード6選

心臓病を抱えるワンちゃんには、心臓に優しく栄養バランスの取れたドッグフード選びが大切です。心臓病のワンちゃんには、ナトリウム控えめで心臓に負担をかけないものが理想です。

本章では、心臓病の犬におすすめのドッグフードを6つ厳選してご紹介します。

NO商品名価格/内容量評価特徴購入サイト原産国
Dr.宿南のキセキのごはん(心臓の健康サポート)
Dr.宿南のキセキのごはん(心臓の健康サポート)
通常価格:1kg:5,100円(税込5,610円) ★★★★★・心臓のポンプ機能を支える特定栄養素を配合
・国産の鹿肉・牛肉使用
・麹と30時間の煮込みで消化しやすい
Dr.宿南のキセキのごはん(心臓の健康サポート)日本
和漢みらいドッグフード心臓
和漢みらいドッグフード心臓
1㎏:6,600円(税込)★★★★★・心臓病(僧帽弁閉鎖不全症、心肥大、肺水腫など)対策の特別療法食
・鹿肉・魚肉・和漢植物51種以上配合

みらいのドッグフード公式サイト
日本
ロイヤルカナン早期心臓サポート+関節サポート
ロイヤルカナン早期心臓サポート+関節サポート
1kg :4,006円(税込)

3kg :10,667円(税込)
★★★★・初期の心疾患・関節疾患に対応した療法食

ロイヤルカナン公式サイト(マイロイヤルカナン)
フランス
ロイヤルカナン心臓サポート
ロイヤルカナン心臓サポート
1kg:3,212円(税込)

3kg:8,617円(税込)

8kg:19,785円(税込)
★★★★・ステージ進行後の心疾患の犬向け食事療法食
・ナトリウム制限
・EPA+DHA、タウリン、L-カルニチン配合
ロイヤルカナン公式 ベッツホームデリバリー(動物病院コードが必要)フランス
ベッツソリューション ドッグフード 心臓サポート 
ベッツソリューション ドッグフード 心臓サポート 
800g:2,910円(税込)

3kg:8,286
円(税込)
★★★★★・心不全・高血圧の犬用療法食
・タピオカ配合で心血管負担軽減に配慮

Vet’s Labo公式サイト ほか、動物病院・ECサイト(例:楽天、Amazonなど)
イタリア
ドクターズケア犬用ハートケア
ドクターズケア犬用ハートケア
1kg:2,970円(税込)

3kg(500g×6袋):7,260円(税込)
★★★★★・慢性心臓病の愛犬向け療法食
・ナトリウム・リンの含有量を調整

どうぶつ病院宅配便(※病院コードが必要)
日本

Dr.宿南のキセキのごはん(心臓の健康サポート)

商品名Dr.宿南のキセキのごはん(心臓の健康サポート)
価格5,610円(税込)
内容量1kg
原材料鹿肉(生)・牛肉(国産)・焙煎玄米・小麦・動物性油脂・ココナッツ油・大豆・白身魚・クマザサ(天然)・酵母・麹・海藻など
原産国日本

Dr.宿南のキセキのごはん(心臓の健康サポート)は、心臓のポンプ機能維持をサポートする特定の栄養成分を配合し、ナトリウム控えめで設計された国産無添加ドッグフードです。主原料に鹿肉と牛肉を使用し、麹で熟成、さらに30時間じっくり煮込むことで消化しやすく仕上げられているのもポイントです。

香料・着色料不使用で、ヒューマングレードの安全な素材のみを使用。心臓疾患が気になる愛犬に、最適な療法食です。

和漢みらいドッグフード心臓

商品名和漢みらいのドッグフード 特別療法食 心臓
価格6,600円(税込)
内容量1㎏
原材料生肉(鹿,馬,魚)・大麦・玄米・国産雑節・サツマイモ・菜種油・胡麻・米ぬか・和漢植物など
原産国日本

和漢みらいのドッグフード 特別療法食SI(心臓)は、心臓病・僧帽弁閉鎖不全症・心臓肥大・肺水腫といった疾患に悩む愛犬のために開発された特別療法食です。鹿肉や魚肉など消化吸収に優れた高タンパク源を使用し、51種類以上の和漢植物を配合。DHA・EPAを含む耐熱性オメガ3やビタミン、ミネラル、ファイトケミカルをバランスよく含み、心臓の健康維持と免疫サポートを実現します。

化学添加物不使用で安心して続けられる、愛犬の健康寿命を支えるプレミアムフードです。

ロイヤルカナン早期心臓サポート+関節サポート

商品名ロイヤルカナン早期心臓サポート+関節サポート
価格1kg :4,006円(税込)
3kg :10,667円(税込)
内容量1㎏、3㎏
原材料コーン・米・小麦粉・超高消化性豚タンパク・超高消化性小麦タンパク・肉類(鶏、七面鳥)・動物性油脂・加水分解タンパク(鶏、七面鳥)・小麦・魚油・チコリー・加水分解コラーゲン・大豆油・フラクトオリゴ糖・緑茶抽出物(ポリフェノール源)・マリーゴールドエキス(ルテイン源)・保存料(ソルビン酸カリウム)・酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)など
原産国フランス

ロイヤルカナン 早期心臓サポート+関節サポート ドライは、初期の心疾患や関節疾患に悩む愛犬の健康を支える療法食です。心臓に配慮してナトリウムを制限し、タウリンやL-カルニチンを配合。関節の健康維持のため、EPA・DHAなどのオメガ3系脂肪酸や、加水分解コラーゲン、ウコンエキス、緑茶ポリフェノールなどもバランスよく含まれています

配合されている成分が相乗的に働くことで、毎日の食事から体の内側をサポートしてくれます。消化性の高いタンパク質を使用しているため、体への負担が少ないのも特徴です。

ロイヤルカナン心臓サポート

商品名ロイヤルカナン心臓サポート
価格1kg:3,212円(税込)
3kg:8,617円(税込)
8kg:19,785円(税込)
内容量1㎏、3㎏、8㎏
原材料米・肉類(鶏・七面鳥)・コーンフラワー・動物性油脂・コーングルテン・卵パウダー・加水分解タンパク(鶏、七面鳥)・ビートパルプ・魚油・保存料(ソルビン酸カリウム)・酸化防止剤(ミックストコフェロール・ローズマリーエキス)など
原産国フランス

ロイヤルカナン 心臓サポート ドライは、ステージが進行した心疾患を抱える愛犬のために開発された療法食です。成分も、より療法食としての特徴を備えています。ナトリウム量を適切に制限し、心臓機能をサポートするタウリンやL-カルニチン、EPA・DHA(オメガ3系脂肪酸)をバランスよく配合。

日々の食事を通じて心臓への負担を軽減し、健康維持をサポートします。獣医師と相談の上で使用することで、より効果的なケアが期待できます。

ベッツソリューション ドッグフード 心臓サポート 

商品名ベッツソリューション ドッグフード 心臓サポート 
価格800g:2,910円(税込)
3kg:8,286円(税込)
内容量800g、3㎏
原材料乾燥鶏肉・タピオカ・動物性油脂(鶏脂)・ジャガイモ・加水分解サーモンタンパク・乾燥卵・乾燥ニンジン・乾燥豆・酸化防止剤(植物油脂由来トコフェロール抽出物)など
原産国イタリア

ベッツソリューション ドッグフード 心臓サポート は、心不全などの心臓疾患を抱えるワンちゃんのための療法食です。心筋機能を維持するタウリンとカルニチンを増量し、血圧管理に配慮した低ナトリウム設計が特徴。

さらに、オタネニンジン由来のジンセノサイドを配合し、血管機能や抗酸化作用をサポートします。炭水化物源のタピオカはカリウムが豊富で、心臓への負担軽減にも効果的です。天然由来成分で構成されており、安心して長期的に与えることができます。

体内の水分バランスを整え、うっ血や浮腫の予防にも配慮。嗜好性にも優れ、食欲の落ちた犬にもおすすめです。

ドクターズケア犬用ハートケア

商品名ドクターズケア犬用ハートケア
価格1kg:2,970円(税込)
3kg(500g×6袋):7,260円(税込)
内容量500g、1kg
原材料とうもろこし・ミートミール・動物性油脂・脱脂大豆・米・おから・フィッシュミール・フィッシュオイル・酸化防止剤(ローズマリー抽出物・ミックストコフェロール)など
原産国日本

ドクターズケア 犬用ハートケアは、慢性心臓病のワンちゃんに配慮して開発された療法食です。ナトリウムとリンを制限し、心臓や腎臓への負担を軽減。さらにL-シトルリンやL-カルニチン、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)を配合し、心臓機能の維持をサポートします。

心臓のケアだけでなくワンちゃんの関節の健康を支えるグルコサミンも含まれており、総合的な健康管理が可能です。安心の国産・無着色仕様で、心臓の調子がすぐれないワンちゃんの毎日の食事に適しています。

心臓病の犬におすすめのドッグフードまとめ

心臓病の犬におすすめのドッグフードまとめ

大切な家族の一員であるワンちゃんに、少しでも長く元気でいてほしいですよね。ただ、ワンちゃんが心臓病と診断されると、不安が募るのも事実です。しかし、適切な食事の見直しで、ワンちゃんをサポートすることができます。

今回ご紹介した6つのドッグフードは、どれも専門家による監修・開発をもとに作られた信頼できる製品ばかり。「どれを選んでいいかわからない」と迷っている方も、きっとワンちゃんにぴったりのごはんが見つかるでしょう。

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