唯一無二の個性が魅力のミックス犬、ポンスキーをご存知ですか?
2011年頃にSNSでその愛らしい容姿が紹介されると、またたくまにアメリカで人気のミックス犬になりました。
日本においてはチワックス(チワワ×ダックスフンド)やマルプー(マルチーズ×トイプードル)といったミックス犬が人気ですが、ポンスキーはまだ馴染みが薄いかもしれません。
どこかミステリアスで可愛らしい容姿に加えて、陽気な性格が魅力のミックス犬、ポンスキーをご紹介します。
目次 -INDEX-
ポンスキーとは?
「ポンスキー」は、ポメラニアンとシベリアン・ハスキーのミックス犬種です。
歴史はまだ浅く、正式な犬種としては認められていません。体格差のある犬種同士なので、主に人工授精での繁殖になります。
繁殖には賛否両論がありますが、その魅力的な容姿と陽気で飼いやすい性質からとても人気のミックス犬です。
現在ではブリーダーと愛好家が協会を設立し、親犬の大きさに厳しい基準を設けて健全なポンスキーを生み出す努力を続けています。
ポンスキーの性格は?
シベリアン・ハスキーとポメラニアンの両方の性格を引き継いだポンスキーは、陽気で遊び好きで活発です。
マイペースで頑固な一面もありますが、愛情深く社交性があります。他の犬や動物とも仲良くできるので、多頭飼いにも向いています。
ポメラニアンがもつ警戒心の強さを引き出さないように、子犬のうちから社会化トレーニングを行うことで、苦手なものを作らないようにしましょう。
被毛の種類や色は?
ワンちゃんの被毛のタイプは犬種によって2種類あり、ポンスキーの被毛は「ダブルコート」と呼ばれる2重構造です。
柔らかい下毛(アンダーコート)が皮膚の保湿と保温の役割をし、その上に生える上毛(オーバーコート)が皮膚を守っています。冬の寒さに強く、全体的にモフモフとした手触りが特徴の被毛です。
オーバーコートのみの「シングルコート」の犬種にはプードルやヨークシャーテリアなどがあげられます。
ポンスキーの毛色には、ポメラニアンとハスキーの両方の特徴がよく出ます。ハスキーで代表的なブラック&ホワイトやシルバー&ホワイト、ポメラニアンでよく見られるオレンジやクリームなどが出やすい毛色です。
ポンスキーの顔の特徴は?
ポンスキーは比較的ハスキーの遺伝子を多く受け継ぎます。これは母犬がハスキーであることが多いためで、見た目もハスキーに近いことが多いです。
眼は丸くポメラニアン寄りですが、ハスキーの特徴である青い目をもつポンスキーもいます。
全体的に丸みをおびた体格はポメラニアンの特徴がよく出ています。
しかしどちらの特徴が強く出るかといった確証はなく、特徴の組み合わせ次第ではまったく違う犬種に見えることがあるのはミックス犬ならではです。
ポンスキーはどれぐらいで成犬になる?
小型犬では成犬になるまでは10カ月、中型犬では12カ月ほどなので、ポンスキーはおおよそ1年で成犬になると考えてよいでしょう。
子犬の時期は体をしっかりと成長させるために高たんぱく、高カロリーな子犬用のフードを与えます。
成犬になる時期はこまめに体重を測って、体重に大幅な増減がないように成犬用フードに切り替えていってください。
ポンスキーは大きさに個体差があるので、適正体重が分かりにくいかもしれません。動物病院で獣医師と相談しながらフードを調節しましょう。
ポンスキーの成犬の体重や大きさ
ポンスキーは成犬になると体重7~12㎏、体高25~38㎝ほどの小型~中型犬サイズに成長します。
大きさには個体差があり、太りすぎや痩せすぎでない限りこの数値内に当てはまらなくても問題ありません。
ブリーダーによっては小柄なポンスキー同士や、ポンスキーとポメラニアンを掛け合わせるなどして、より小型なポンスキーを繁殖させている場合もあります。
ポンスキーを迎える際は両親犬や祖父母犬の情報も知っておくと成犬時の大きさも予測しやすいでしょう。
ポンスキーの成犬はかわいい?
ポンスキーは成犬になっても、顔や体つきは丸みをおびたままのコが多いです。
ハスキーの毛色や青い目を受け継ぐことも多く、ハスキーとポメラニアン両犬種のいいとこどりで、ずばり「かっこかわいい」ミックス犬です。
成犬になっても短めな脚と子犬のような体形も愛好家にとってはたまらないでしょう。キリっとした顔に丸っこいフォルムがポンスキーの成犬がかわいいと言われる理由です。
しかしミックス犬であることには変わりないので、成長すると別の特徴が出てくる場合があります。そんな個性もポンスキーの大きな魅力のひとつです。
かわいいポンスキーの成犬の画像5選
「かっこかわいい」ポンスキーの画像を集めてみました。どんなところがハスキーで、どんなところがポメラニアンなのか予測しながら見ていくのも楽しいですね。
キリっとしたお顔と毛色はハスキー、小柄でコロンとした体形がポメラニアンで、いいとこどりのポンスキーちゃんですね。ブルーの瞳がとても素敵です。
アーモンド型の瞳と小柄な体形はポメラニアンですが、お耳と毛色がハスキーのポンスキーちゃんです。ポメラニアンちゃんと一緒にいるときょうだいのように見えますね。
毛色のクリームはポメラニアンでしょうか。体つきとブルーの瞳はハスキーがでていますね。同じポンスキーでもこんなに雰囲気が違う個性が出るのがポンスキーの魅力なんです。
お顔の形と毛色とブルーの瞳がハスキー、毛の質と体格と目の形はポメラニアンとうまく混ざりあったポンスキーちゃんです。遺伝子の不思議ですね。
ハスキーよりのポンスキーちゃんです。よくみると毛質と目の形がポメラニアンですね。フワフワな毛並みが素敵です。
ポンスキーの成犬はハスキーとポメラニアンのどっちに似る?
ハスキーとポメラニアンでは体格差があるため、出産時のリスクを軽減する目的でハスキーが母犬になることがほとんどです。
子犬は母犬から遺伝子を受け継ぐ割合が多く、ポンスキーの成犬はハスキーに似る傾向があります。
しかしすべてのポンスキーがハスキーに似ているわけではないので、中にはポメラニアンに似た成犬もめずらしくありません。
ポンスキーを迎え入れる際はブリーダーから両親犬、祖父母犬の特徴をできるかぎり聞いておくとよいでしょう。
ポンスキーの寿命やかかりやすい病気
ポンスキーを家族にしたら、いつまでも元気で長生きして欲しいですね。ここでポンスキーの寿命とかかりやすい病気についてご説明します。
また、迎え入れる前にかかりつけの動物病院を探しておくことをおすすめします。
ポンスキーの寿命
ポンスキーの平均寿命は13年~15年です。他の小型~中型犬やミックス犬の平均とほぼ変わりはないでしょう。
基本的にミックス犬は遺伝性疾患が少なく、丈夫と言われています。
しかしハスキーとポメラニアンという体格差のある犬種同士の交配種であるということと、歴史が浅いことからいまだ分かっていないことがあるのも事実です。
活発で遊び好きな性格なので、怪我や事故には注意が必要です。
ポンスキーがかかりやすい病気
- 膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
- 股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)
膝蓋骨脱臼は膝のお皿がずれることで起こる、ポメラニアンに多い疾患です。元気で活発なポンスキーは外的要因で脱臼することもあるので注意しましょう。
脱臼すると痛みがあるので異変に気付きやすいです。痛がっていたり不自然な歩き方をしていたらすぐに動物病院を受診してください。
股関節形成不全は関節部分の骨が変形することによって起こります。大型犬の代表的な遺伝性疾患でもあるので、ハスキーに多い疾患となります。
症状は不自然な歩き方をしたり、ふらつきなどがあります。早期発見、早期治療することが大切です。
ポンスキーを迎える時に確認しておきたいこと
ポンスキーとの生活はとても楽しく、たくさんの喜びがあります。ポンスキーを家族にすることを決めたなら、お迎えする前に確認しておきたいことがあります。
一度、家族全員で話し合って準備しておくとよいでしょう。
ポンスキーに適した飼育環境は?
子犬のうちは問題なくてもポンスキーはあっという間に成犬になります。ケージやベッドも置き場所も余裕をもって飼育スペースを確保してください。
また、滑りやすい床は怪我や事故の原因になります。床にはカーペット、滑りにくい素材のマットを敷くなどの工夫が必要です。
ポンスキーは暑さに弱いので高温多湿の日本の夏は苦手です。暑い夏の間はエアコンなどで24時間温度を管理することになるので光熱費がかかることを覚悟しておきましょう。
ポンスキーはトリミングが必要?日々のお手入れのポイント
ポンスキーの被毛はダブルコートで汚れやすくとても毛が抜けるため、毎日ブラッシングをして汚れを落とし抜け毛を取り除く必要があります。
とくに梅雨時期は湿気で蒸れやすくなるので、余計なアンダーコートを取り除きながら通気をよくしてあげるとよいです。
定期的なカットの必要はありませんが、月1回のシャンプーと季節によってノミダニの予防をします。夏の暑さには弱いので夏の間だけサマーカットにしたり、お腹の部分だけをカットする方法もあります。
毎日のお手入れの時間を確保できるか、抜け毛の対策はできるかなどもお迎え前に確認しておきましょう。
ポンスキーはお散歩はどれぐらい必要?
ポンスキーはお散歩や運動が大好きなので、毎日2回1時間のお散歩が理想的です。
社交的で他のワンちゃんとも仲良く遊ぶので、ときにはドッグランなどで自由に遊ばせる機会を与えてあげるとよいでしょう。
飼い主さんと遊ぶことも大好きなので、ボールやロープを使ってコミュニケーションがとれる遊びを室内で取り入れてあげるといいです。
ポンスキーの成犬についてまとめ
ポンスキーは両親犬のよいところをダブルで受け継いだミックス犬としてSNSでいっきに人気が出ました。
日本ではまだ馴染みが少なく、少し前までは海外から輸入することでしかお迎えはできませんでした。
最近になって日本でもポンスキーを繁殖させるブリーダーが出てきたことで、知名度も上がってきました。
見た目も可愛く飼いやすい性質から、これから日本でもますます人気が出てくるでしょう。