犬にとって脂質は大切なエネルギー源です。しかし、運動量の少ない犬が脂質を多くとりすぎると肥満の原因となってしまうため注意が必要です。愛犬の運動量や生活環境、体型にあった脂質量のドッグフードを選んであげましょう。
今回は低脂質ドッグフードが向いている犬や低脂質ドッグフードを選ぶポイント、オススメの低脂質ドッグフードなどをご紹介します。
この記事が、体形が気になる愛犬の食事に悩む方の参考になれば幸いです。
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目次 -INDEX-
犬にとっての「脂質」の役割とは
犬にとって脂質とは身体に必要な栄養素の一つで、体温の保持する働きや運動におけるエネルギー源となります。良質な脂質をとることで愛犬の毛づやをよくしたり、筋肉のサポートも行ってくれます。
一方で、脂質はタンパク質や炭水化物などの栄養素に比べると2倍以上のカロリーを供給するため、運動量の少ない犬には肥満の原因となってしまうため摂取量には注意が必要です。
犬の運動量や生活環境、年齢などによって必要な脂質の量は異なるため愛犬に合わせた量の脂質を与えることが大切です。
低脂肪ドッグフードとは?
低脂肪ドッグフードとは脂質量を低く抑えたドッグフードのことを指します。一般的なドッグフードの脂質量が15%前後なのに対して、低脂肪ドッグフードは10%前後に抑えられています。
低脂肪ドッグフードを与えることで脂質を抑え運動量の少ないシニア犬の体型を維持したり、ぽっちゃり気味の犬のダイエットを手助けするなどの効果が得られます。
また、犬の体質によっては脂質が多すぎるとお腹を下してしまうという犬もいるため、そのような犬は低脂肪ドッグフードを与えることでお腹の状態も良くなるかもしれません。動物病院などで相談してみることをおすすめします。
低脂肪ドッグフードが向いているケース
脂質は犬の年齢や生活環境、体型などによって必要な量が異なります。そのため、愛犬に低脂質ドッグフードを食べさせた方が良いのか分からないと迷っている飼い主も多いです。
ここでは、低脂質ドッグフードを検討しても良いケースを3つご紹介します。
①ぽっちゃり気味でダイエットが必要な犬
脂質は他の栄養素に比べ約2倍のカロリーがあるとされています。そのため、低脂質ドッグフードに変更することで一般的なドッグフードと同じ量を食べてもカロリーを抑えることができるでしょう。
ぽっちゃり気味だけど食べることが大好きな犬は、低脂質のドッグフードに切り替えることでカロリーを抑えつつ満足感を得ることができるためおすすめです。
ダイエットをする際はドッグフードだけでなくオヤツも低脂質のものに切り替えるのがおすすめです。
②運動量の少ないシニア犬
若い頃はボール遊びや散歩が大好きだった犬も、年をとると運動量が減り寝ていることが増える場合がほとんどです。また人間と同じく犬も年をとると代謝が落ちるため、脂肪がつきやすくなってしまいます。
しかし、成犬であれば問題のない運動量でも、シニア犬にとっては体の負担となってしまう可能性があるため無理は禁物です。
食べるのが大好きな犬の場合は低脂質のドッグフードや低脂質のオヤツを与えることで、愛犬にガマンをさせない範囲内で体型を維持できるようにサポートしてあげましょう。
③お腹を下しやすい犬
犬がお腹を下す理由は病気やアレルギー、気温の変化など様々です。中にはドッグフードの脂質が多すぎることがお腹を下す原因となっている犬もいます。
ドッグフードを変更してからお腹を下しはじめた、動物病院を受診しても原因が見つからない場合は低脂質ドッグフードを試してみるのも良いかもしれません。
またお腹を下しやすい犬の場合、主原料に魚やラムを使用しているものなどアレルギーになりづらい食材を使用しているドッグフードを選ぶのもおすすめです。
低脂肪ドッグフードを選ぶポイント
愛犬に低脂肪ドッグフードを与えてみたいけど、何を基準に選んで良いのかわからないという方も多いはず。今回は低脂肪ドッグフードを選ぶ際のポイントを3つご紹介します。低脂肪ドッグフードを選ぶ際の参考になれば幸いです。
①タンパク質が豊富に含まれているドッグフードを選ぶ
低脂肪ドッグフードやダイエットドッグフードと謳っているドッグフードの中には原材料に穀物を大量に含んでいるものがあります。
穀物は適正なバランスであれば犬の体に悪影響ではありませんが、本来肉食である犬にはタンパク質が豊富に含まれているドッグフードを選んであげましょう。
主原料に高タンパクかつ低脂質な肉や魚を使用しているドッグフードを選ぶことで、タンパク質をとりながら脂質を抑えることが可能です。
②脂質10%前後のドッグフードを選ぶ
一般的に販売されているドッグフードの脂質は約15%前後とされています。そのため、低脂質ドッグフードを与えたいと考えている方は脂質が10%前後のドッグフードを選ぶのがおすすめです。
しかし、脂質は犬にとって必要な栄養素でもあるため、脂質量が5%以下だと栄養が不十分になる可能性も考えられます。最低でも8%以上は脂質を含んでいるドッグフードを与えましょう。
愛犬の運動量や生活環境によって適切な脂質量は異なるため、実際にドッグフードを与えて様子をみながら愛犬にベストなドッグフードを選んであげましょう。
③無添加のドッグフードを選ぶ
低脂肪ドッグフードを選ぶ際は脂質量を見るだけでなく、品質の良さも確認してから購入することが大切です。愛犬にドッグフードを選ぶ際は脂質量に関係なく無添加のドッグフードを選びましょう。
特に合成着色料や合成保存料など人口添加物は長期的にみると犬の健康に害を与える可能性が高い成分とされているため注意が必要です。
ドッグフードを選ぶ際には脂質量や添加物の他にもどのような原材料を使用しているかパッケージの裏面や公式サイトを確認し、しっかりと検討してから購入するのが良いでしょう。
低脂肪ドッグフードおすすめ10選
低脂肪ドッグフードを探してみたけれど、種類が多すぎてどれを与えて良いのか分からないという方のために、おすすめ低脂肪ドッグフードを10種類ご紹介します。気になるドッグフードがある場合は少量のものから試してみましょう。
No | 商品名 | 価格/内容量 | 評価 | 特徴 | 購入サイト | 原産国 |
---|---|---|---|---|---|---|
① | このこのごはん | ¥4,900/1kg | ★★★★★ | 人間と同等の国内専門工場にて製造 | 公式サイト | 日本 |
② | ポンポンデリ | ¥4,830/800g | ★★★★★ | 保存料、着色料、酸化防止剤、香料無添加を実現 | 公式サイト | 日本 |
③ | ブッチ | <通常価格> ¥1,430(税込)/800g <定期価格> ¥1,287(税込)/800g | ★★★★★ | 犬と猫両方の総合栄養食として使用可能 | 公式通販 | ニュージーランド |
④ | アーテミス | ¥2,310(税込)/1kg | ★★★★ | ヒューマングレードの原材料を使用 | 公式サイト | アメリカ |
⑤ | アボダーム | ¥1,065(税込)/400g | ★★★★ | アボカドの力で皮膚や筋肉の健康をサポート | 公式通販 | アメリカ |
⑥ | ペロリコ | <通常価格> ¥4,708(税込)/1.8kg <定期価格> ¥4,237(税込)/1.8kg | ★★★★ | 動物性タンパク質の他に 30種類の野菜やハーブをバランスよく配合 | 公式サイト | オランダ |
⑦ | Dr.ケアワン | <通常価格> ¥3,300(税込)/800g <定期初回価格> ¥2,128(税込)/800g | ★★★★ | 国際的な衛生管理システムに準拠した工場で生産 | 公式サイト | 日本 |
⑧ | ナチュロル | ¥5,478/850g×2袋 | ★★★ | 32品目の無添加を実現 | 公式サイト | 日本 |
⑨ | シュプレモ | ¥7,782(税込)/4kg | ★★★ | ドライタイプとウェットタイプの2種類 | 公式通販 | アメリカ |
⑩ | ビューティープロ | ¥504(税込)/400g | ★★★ | 脂質量8.0%で価格が良心的 | ヨドバシ.com | 日本 |
①ペロリコドッグフード ライト
価格 | <通常価格> ¥4,708(税込)/1.8kg <定期価格> ¥4,237(税込)/1.8kg |
内容量 | 1.8kg |
対応年齢 | 全年齢 |
原産国 | オランダ |
ペロリコドッグフードライトは主原料にチキンやダッグ、白身魚などを使用したドッグフードです。高品質の主原料をバランスよく配合することで、低脂肪とおいしさを両立できるように工夫されています。
動物性タンパク質の他に30種類の野菜やハーブがバランスよく配合されているため、嗜好性が高くグルメな愛犬も喜んで食べてくれるでしょう。
穀物、香料、着色料の3つが不使用のペロリコドッグフードライトは家族の一員である愛犬の健康的な生活を最大限にサポートするドッグフードとなっています。
②このこのごはん
出典:Amazon
価格 | ¥3,850(税込)/1kg |
内容量 | 1kg |
対応年齢 | 全年齢 |
原産国 | 日本 |
このこのごはんは主原料に鶏ささみや鹿肉などのタンパク質を豊富に含んでいながら、脂質量を8.2%に抑えた低脂肪ドッグフードとなっています。
厳選されたヒューマングレードの原材料を使用しているだけでなく、製造工程にもこだわっており、人間の食品と同等レベルの国内専門工場にて製造を行っています。
オイルコーティングや保存料など人口添加物も不使用のため、安心して愛犬に与えることのドッグフードといえるでしょう。
③ポンポンデリ
出典:Amazon
価格 | ¥4,830(税込)/800g |
内容量 | 800g |
対応年齢 | アダルト |
原産国 | 日本 |
ポンポンデリは鶏肉、鶏レバー、卵黄を主原料に使用しており、脂質量を9.2%前後に抑えたドッグフードとなっています。
厳選された素材を使用し獣医師の監修のもとベストなバランスで配合されているため、家族の一員である愛犬に安心して与えることのできるドッグフードといえるでしょう。
保存料、着色料、酸化防止剤、香料4つ無添加を実現したドッグフードのため、一般的なドッグフードに比べると保存期間が短く感じるかもしれません。小型犬でも食べきれるように800gと小袋で販売されているのも嬉しいポイントです。
④ブッチ ブルーレーベル
出典:https://www.butch-japan.jp/products/bluelabel800
価格 | <通常価格> ¥1,430(税込)/800g ¥2,860(税込)/2kg <定期価格> ¥1,287(税込)/800g ¥2,574(税込)/2kg |
内容量 | 800g/2kg |
対応年齢 | 全年齢 |
原産国 | ニュージーランド |
ブッチブルーレーベルは主原料である鶏肉と魚が92%を占めるタンパク質が豊富なドッグフードとなっています。高タンパクでありながら脂質量は8%前後と低めのため、好き嫌いの激しい子やダイエット中の子に特におすすめの低脂質ドッグフードです。
犬と猫両方の総合栄養食としても使用できるため、犬と猫同じご飯を与えたいという方もブッチブルーレーベルを検討してみてはいかがでしょうか。
今なら、当サイトから購入すると1本分無料の価格でお試し可能です!ペットショップや店頭で買うよりお得な上に、よくある定期縛りもないので安心です。
④アーテミス フレッシュミックス ウェイトマネージメント
出典:https://kmt-dogfood.com/item/artemis/freshmix04/
価格 | ¥2,310(税込)/1kg ¥4,620(税込)/3kg ¥8,250(税込)/6kg ¥14,960(税込)/13.6kg |
内容量 | 1kg/3kg/6kg/13.6kg |
対応年齢 | 成犬 |
原産国 | アメリカ |
アーテミス フレッシュミックス ウェイトマネージメントは主原料にチキンやターキーが使用されたドッグフードです。原材料にはヒューマングレードのものを使用しているため、安心して愛犬に与えることができす。
犬のダイエットを目的に作られているため脂質量6%の他にも低タンパク質、低カロリーのドッグフードとなっています。ぽっちゃり気味で運動量の少ない犬に特におすすめのドッグフードといえるでしょう。
⑤アボダーム ライト
出典:https://bi-petland.co.jp/products/avod000301
価格 | ¥1,065(税込)/400g ¥4,453(税込)/2kg ¥8,316(税込)/5kg ¥15,048(税込)/10kg |
内容量 | 400g/2kg/5kg/10kg |
対応年齢 | 成犬・シニア犬 |
原産国 | アメリカ |
アボダームライトは脂質量を8.0%~12.0%に抑えた低脂質ドッグフードとなっています。アボダームの一番の特徴であるアボカドの効果で筋肉の維持や皮膚被毛の健康をサポートしながら、無理なくダイエットができるドッグフードです。
低脂質でカロリーも抑えめのため、ダイエット中の犬だけでなく運動量の少ないシニア犬にもおすすめのドッグフードといえるでしょう。
⑦Drケアワン
出典:https://ah-supple.com/fdlp/af1210/?wmpref=drg2&adt=115425
価格 | <通常価格> ¥3,300(税込)/800g <定期初回価格> ¥2,728(税込)/800g |
内容量 | 800g |
対応年齢 | 成犬用 |
原産国 | 日本 |
Dr.ケアワンは主原料に九州産の若鶏肉を使用し、脂質を7.5%に抑えた高タンパクかつ低脂質低カロリーな国産ドッグフードです。原材料だけでなく、製造工程にもこだわっており国際的な衛生管理システムであるHACCPに準拠している工場で生産されています。
関節をサポートする成分やお腹の調子に配慮した乳酸菌も配合されているため、お腹を下しやすい犬にもおすすめ出来るドッグフードといえるでしょう。
⑧ナチュロル
価格 | ¥3,300(税込)/850g |
内容量 | 850g |
対応年齢 | 全年齢 |
原産国 | 日本 |
ナチュロルは主原料に良質なタンパク質である鶏肉や牛肉、馬肉、魚などを25%前後使用したドッグフードです。良質なタンパク質を使用しているため、カロリーは少し高めですが脂質は10%前後と低脂肪なドッグフードとなっています。
ナチュロルは低脂肪なだけでなく涙やけや毛並み、ニオイにも配慮された配合となっているのも特徴の一つです。32品目の無添加を実現しているので、愛犬に安心して与えることのできるドッグフードといえるでしょう。
⑨シュプレモ 体重管理用
出典:https://nutro.jp/dogfood/supremo/products/110108-2/
価格 | ¥7,782(税込)/4kg |
内容量 | 4kg |
対応年齢 | 成犬用 |
原産国 | アメリカ |
シュプレモ 体重管理用は主原料にチキンをたっぷりと使用しており、ミートファーストが特徴のドッグフードです。
チキンの美味しさをそのまま閉じ込めることで、脂質を抑えながらも美味しいドッグフードを食べて欲しいという飼い主の願いを叶えたドッグフードとなっています。
ドライタイプのドッグフードだけでなく、ウェットタイプのドッグフードも用意されているので、食べるのが大好きな子やグルメな子も満足できるドッグフードといえるでしょう。
⑩ビューティープロ 低脂肪
出典:https://beautypro.npf.co.jp/dog/lineup/tei/
価格 | ¥504(税込)/400g ¥1,860(税込)/2.3kg ¥3,470(税込)/4.7kg |
内容量 | 400g/2.3kg/4.7kg |
対応年齢 | 成犬 |
原産国 | 日本 |
ビューティープロ 低脂肪はそのままの美味しさとタンパク質量を維持しながら、脂質量は8.0%とビューティープロ 成犬用に比べると40%カットを実現しました。
低脂質なだけでなく、関節のサポートを行うグルコサミン・コンドロイチンや皮膚被毛のサポートを行うコラーゲンも配合されています。
価格が比較的お手頃でペットショップやホームセンターなどで気軽に手に入れることができるのも嬉しいポイントです。
まとめ
低脂肪ドッグフードはぽっちゃり気味の犬だけでなく、シニア犬やお腹を下しやすい犬にもおすすめのドッグフードです。
しかし、脂質は犬にとって必要な栄養素でもあるため、少なければ少ないほど良いというわけではありません。体重を増やさず、健康的に過ごすためにはある程度の脂質を含んだドッグフードを選択するのが大切です。
肥満はさまざまな病気を発症させたり重症化させる万病のもとともいわれます。運動の少ない犬やぽっちゃり気味の犬は良質な低脂質ドッグフードを食べながら健康に長生きが出来るように心がけましょう。
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