【ギネス認定】世界一大きい犬のサイズは?超大型犬の犬種を12選ご紹介!

超大型犬

街で大型犬を見かけると、その優雅な佇まいに思わず目が奪われてしまいます。超大型犬は様々な映画に登場し、アニメなどで人気キャラクターとしても描かれています。

代表的な作品だと「フランダースの犬のパトラッシュ」や「名犬ジョリイ」。最近では「SPY×FAMILYのボンド」や「銀魂の定春」が挙げられます。

今回はそんな魅力的な大型犬をご紹介していきます。これから大型犬の飼育を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次 -INDEX-

ギネスに認定された世界一大きい犬「ゼウス」

ゼウス
出典:https://fundo.jp/10687

世界最大の犬」としてギネスに登録されている飼い犬の名前です。

その大きさは、体高(足先から肩までの高さ)が111.8センチメートル。これは平均的なロバの大きさに相当します。飼い主談によると、よく馬やロバと間違われたそうです。直立すると226センチメートルにもなり、成人男性の身長をはるかに超えます。

犬種は「グレート・デーン」のオス。大好物は氷で、季節問わず氷をかじるのが好きだったそうです。食事量はなんと1日1キログラム。「ゼウス」は残念ながら僅か5年の命で亡くなっています。犬の平均寿命が15歳と考えると、あまりに短い一生でした。

ギネスに認定された世界一小さい犬「ミラクルミリー」

出典:facebook

世界最小の犬」としてギネスに登録されている飼い犬の名前です。

実は「ミラクルミリー」は2つのギネス記録を所持しています。1つは「世界一小さい犬」、もう1つは「最もクローンが生み出された犬」としてです。

犬種はチワワ。その大きさは9.65センチメートル。生まれたときは、スプーンに乗るほど小さかったそうです。そしてスマホサイズからリンゴサイズへと成長を遂げていきます。

その愛らしい姿はSNSで拡散され一躍人気者に。テレビ出演のため世界各国を訪れます。しかし、その体の仕組みに興味を持たれ、研究の対象となってしまいました。そして46匹ものクローンが生み出されることになります。

超大型犬とは?

超大型犬とは?

大型犬を凌ぐ「超大型犬」。その定義からご説明します。

超大型犬は体重40キロ以上の犬種を指します。その魅力はなんと言っても、どっしりした存在感。飼い犬として非常に頼りがいがあります。そして比較的おっとりした気質をしています。

しかし、その飼育は決して簡単ではありません。まず広い飼育スペースが必須となります。それに加えて長時間の散歩、多くの食費がかかります。

また疾病に弱く、短命なことも特徴です。本来は闘犬や狩猟犬であったこともあり、おとなしそうに見えて、密かに攻撃性を秘めていることも特徴です。

安易に購入することはおすすめできませんが、余りある魅力を備えています。これから魅力溢れる超大型犬をご紹介していきます。

世界一大きい犬1【グレート・デーン】

全犬種の中でも最大クラスの体を持ちます。

ここ数年のドッグショーの歴代チャンピオンは、このグレート・デーンで占められています。別名はシャーマン・マスティフと呼ばれています。アメリカのペンシルベニア州の州犬でもあります。

余談ですが、超大型犬には「マスティフ」の名前がついていることが多いです。「マスティフ」という犬種は、昔に闘犬種として使われていました。それが様々な国で交配されていきました。「原産国+マスティフ」のような名前が多いのはそのためです。大型で筋骨隆々。力が強いことが特徴です。

平均体高オス:80〜90センチメートル
メス:70〜80センチメートル
平均体重オス:54〜90キログラム
メス:45〜59キログラム
原産国ドイツ

グレート・デーンの性格

グレート・デーンはその体の大きさに反して穏やかな犬種です。

非常に人懐っこく繊細で温厚。ご家庭に子供や小型犬がいても、攻撃せずに楽しく遊んでくれます。その堂々とした優雅さと優しさから「優しい巨人」と親しまれています。

グレート・デーンの写真

全犬種の中でも最大クラスの大きさを誇ります。毛の色や模様の出方はさまざまです。そのためお好みの色を探すことができます。しかし、被毛は短いので寒さに弱いことも特徴です。

世界一大きい犬2【ボルドー・マスティフ】

古代では闘犬として扱われてきたマスティフ。その獰猛性を抑えるように交配された犬種がボルドー・マスティフです。元は闘犬種なので攻撃的な本能があり、しっかりとしつけが必要になります。

闘犬種や猟犬種を飼育したことがない方は、難しいかもしれません。メリットは大型犬種にしては運動量が普通だというところです。その分飼育スペースは比較的小さくて済みます。

平均体高オス:57〜67センチメートル
メス:50〜60センチメートル
平均体重オス:54〜65キログラム
メス:30〜45キログラム
原産国フランス

ボルドー・マスティフの性格

前述したように、攻撃的な性格をしています。

警戒心も強いので、警察犬として用いられることがあります。訓練されたボルドー・マスティフは非常に心強い存在です。家族の身に危険が迫っていると察すると、攻撃を仕掛けようとする一面があります。その分、動作制御に自信がない方には向かない犬種とも言えます。

ボルドー・マスティフの写真

特徴的な顔まわりの皮膚のたるみは闘犬として扱われてきた名残です。よく伸びるため、噛みつかれたときのダメージを軽減してくれる働きがあります。そのため蒸れやすく、皮膚疾患にかかりやすい性質があります。夏場は顔の汗を拭いてあげたりしましょう。

そして筋骨隆々でかなり力が強い犬種です。毛色はウイスキーのようなボルドー、ボルドーレッドです。

世界一大きい犬3【グレート・ピレニーズ】

その白く大きな体と優しい表情から、多くの映画やドラマで活躍している犬種です。またアニメに登場する犬のモデルとなることもあります。

元々は雪山で番犬として用いられていたり、家畜を守るために飼育されていた犬種です。そのため飼い主に忠実で、縄張り意識が強い性格をしています。

平均体高オス:65〜82センチメートル
メス:60〜65センチメートル
平均体重オス:36〜54キログラム
メス:30〜40キログラム
原産国フランス

グレート・ピレニーズの性格

非本的には穏やかな性格をしています。争いを好まず、見た目同様に動作も穏やかです。

しかし縄張り意識が強い性格のため、初めての人には攻撃的になる一面があります。反面、飼い主など信頼を寄せている人には甘えてきます。

穏やかな性格はしていますが、体は非常に大きく力強い犬種です。他の超大型犬同様に、しつけは大切になってきます。

グレート・ピレニーズの写真

真っ白で大きな体と優しい表情が特徴です。

ダブルコートのふわふわの毛色は、白、グレー、薄いイエロー、ウルフカラーなどがあります。日本の高温多湿な気候は苦手としています。体を地面に擦り付けていたら、皮膚疾患が起きていないか確認しましょう。

世界一大きい犬4【レオンベルガー】

レオンベルガーはその名が表すように、ライオンのような犬を目指して交配された犬種です。

がっしりとした体つきと、一見強面な表情が特徴的ですが、性格は非常に穏やかです。飼い主に従順なことはもちろん、他の犬種とでも仲良くすることができます。また自分で状況を判断するような賢さを備えており、しつけもしやすいと言われています。

平均体高オス:72〜80センチメートル
メス:65〜70センチメートル
平均体重オス:50〜70キログラム
メス:40〜60キログラム
原産国ドイツ

レオンベルガーの性格

優しく落ち着いた性格です。

無駄な遠吠えも少なく、穏やかで飼いやすい犬種です。我慢強さもあるので、初めて飼う超大型犬としておすすめです。

力はかなり強いので、リードだけで行動を制御することが難しくなっています。「待て」「おいで」などの行動制御のしつけが大事になってきます。

レオンベルガーの写真

ライオンを彷彿とさせる顔立ちが特徴です。

代表的な毛色はライオンイエロー。それ以外には赤褐色など王者の風格を漂わせています。

世界一大きい犬5【アイリッシュ・ウルフハウンド】

元々はオオカミを狩るための猟犬種でした。獲物を狩っているときは「ライオンのよう」と称されることもありますが、家庭では「子羊のよう」と称されます。

猟犬種であったことから、運動量が多いことも特徴です。1日2回のたっぷりの散歩に加え、たまにはドッグランで思い切り走らせてあげましょう。

平均体高オス:76〜86センチメートル
メス:71〜76センチメートル
平均体重オス:48〜55キログラム
メス:40〜45キログラム 
原産国アイルランド

アイリッシュ・ウルフハウンドの性格

性格は人懐っこくて大人しい犬種です。

誰にでも優しくフレンドリー。そして、その紳士的な振る舞いから「ジェントル・ジャイアント」と、アイルランドの人々から長年愛されてきました。家族の一員としての自覚があり、比較的飼いやすい犬種とされています。

アイリッシュ・ウルフハウンドの写真

立ち上がると2メートルほどにもなる超大型犬です。毛色はグレー、黒、茶色、などさまざまなバリエーションが認められています。日本では頭数が少ないため、多くのバリエーションを選ぶことは難しいようです。

世界一大きい犬6【イングリッシュ・マスティフ】

イギリスで最も古い犬種といわれています。

その歴史は紀元前にも遡ります。その姿は紀元前のレリーフに描かれていたり、古代ローマ時代には闘犬として扱われていた歴史があります。

従順で見知らぬ人には警戒心の強い性格から、番犬向きの犬種とされています。

平均体高オス:70〜80センチメートル
メス:70〜75センチメートル
平均体重オス:80〜85キログラム
メス:75〜80キログラム
原産国イギリス

イングリッシュ・マスティフの性格

闘犬であったマスティフの血統を持つ犬種にしては、温厚で物静かな性格をしています。

はしゃいだり感情をあらわにすることもなく、無駄吠えもありません。忠実で落ちいついた性格なので、しつけはしやすいとされています。子供にも優しく、子守の役目を果たしてくれる家庭犬となってくれます。

イングリッシュ・マスティフの写真

筋骨隆々で、中にはホッキョクグマほどの大きさになる個体もいます。

そのため、服従訓練は必須となってきます。体が大きく力強いイングリッシュ・マスティフは、飼い主が制御できなくなると、大きな事故に繋がりかねません。

毛色はダブルコートでフォーン、ブリンドル、アプリコットなどがあります。

世界一大きい犬7【ナポリタン・マスティフ】

イタリア原産の闘犬の血を引く犬種です。現在は軍用犬や警察犬として用いられています。

超大型犬種にしては珍しく、あまり運動を好みません。自分のお気に入りの場所を見つけて、どかっと寝そべっていることが多いです。

また、多産なことでも知られています。最も多く子を産んだナポリタン・マスティフは24匹。ギネスに登録されています。

平均体高オス:65〜75センチメートル
メス:60〜68センチメートル
平均体重オス:60〜70キログラム
メス:50〜60キログラム
原産国イタリア

ナポリタン・マスティフの性格

外見に反して安定した気質をしています。

しかし、元々は荒い気性をしており一般向きではないとされていました。しつければ高い忠誠心を発揮してくれるので、訓練と社会化が必要となります。

マイペースで頑固な一面も持ち合わせています。

ナポリタン・マスティフの写真

短毛なのでお手入れは比較的楽な犬種です。

毛色はブラック、リード、グレー、タイガーなどがあります。

世界一大きい犬8【コーカシアン・シェパード】

ロシアのコーカサス地方が原産の家畜護衛犬です。

ロシア原産ということもあり、寒さに強くとても頑丈な体をしています。吹雪の中で作業をすることもでき、粗食にもある程度の期間は耐えられます。

家族に対しては忠実で人懐っこい一面がありますが、幼い子供と2人きりにさせることは非常に危険です。ペットとしての飼育数は少ないようです。

平均体高オス:64〜72センチメートル
メス:50〜60センチメートル
平均体重オス:45〜70キログラム
メス:30〜45キログラム
原産国ロシア

コーカシアン・シェパードの性格

警戒心が強い性格をしています。

その性格を利用して、羊をオオカミなどから守る家畜の護衛犬として活躍してきました。その賢さや忠実さを生かすためには、しっかりとしたしつけが大切になってきます。

コーカシアン・シェパードの写真

コートはゴワゴワで長く、防寒性が非常に高い犬種です。ライオンのような堂々とした風貌が魅力です。

毛色はブリンドル、グリズル、ブロンド、グレーなどがあります。

世界一大きい犬9【土佐犬】

日本の闘犬種です。四国犬とマスティフが交配されて作られました。しかし、四国犬の面影はほとんど残っていません。

日本の闘犬の歴史は鎌倉時代から行われていたようです。そして第二次世界大戦中は食糧難や空襲から、絶滅の危機に瀕してしまいました。

飼育は非常に困難といえます。イギリスやフランス、ドイツでは「危険犬種」として認定されています。日本に土佐犬の飼育制限はありませんが、咬傷事件が後をたちません。

平均体高オス:60〜65センチメートル
メス:55〜60センチメートル
平均体重オス:50〜80キログラム
メス:40〜70キログラム
原産国日本

土佐犬の性格

超大型犬は飼育のため、穏やかな性格に交配された闘犬種が多いです。そんな中、闘争本能むき出しの性格を残した犬種です。

その性格は忍耐強く、極めて大胆。成犬のオス同士は近づけない方が良いとすら言われています。

土佐犬の写真

飼育していたら注目の的になる犬種であることは間違いないでしょう。

散歩をしていたら多くの人が振り返ると思います。しかし、その管理は高度な技術と経験を要します。迂闊に手を出すことは避けた方が賢明といえるでしょう。

毛色は赤、淡赤、黒、虎などがあります。

世界一大きい犬10【ボルゾイ】

ロシア原産のオオカミ狩猟に用いられていた犬種です。

かつては「ロシアン・ウルフハウンド」と呼ばれていました。ボルゾイとはロシア語で「俊敏」という意味です。走るのが非常に早く、その速さは時速50キロメートルにのぼります。

ロシア革命後に貴族の象徴として忌み嫌われ、大量虐殺にあったという悲しい過去を持ちます。

平均体高オス:75〜85センチメートル
メス:68〜78センチメートル
平均体重オス:34〜47キログラム
メス:25〜40キログラム
原産国ロシア

ボルゾイの性格

人懐っこく、物静かな性格をしています。

その外見からは想像し難いですが、吠えることも少なく、争いごとを避けるタイプです。そのため家庭犬として適してる超大型犬です。

しかし、飼育する上では猟犬の特性を理解しておく必要があります。猟犬は獲物を追うときは、その場その場で最適な判断が求められます。そのため、命令を忠実に守るより、自己判断能力が必要とされます。そんな「自分で判断し行動する特性」が、「しつけを守りにくい」「命令を守らない」と誤解されることがあります。

本来は、非常に従順で繊細な犬種です。

ボルゾイの写真

大型犬に多く見られる遺伝疾患(股関節形成不全)が見られません。気性も穏やかで、体も丈夫で飼いやすい犬種とされています。超大型犬の飼育に初挑戦される方にはおすすめです。

毛色はブルーやブラウンのダブルコートが多いです。

世界一大きい犬11【セント・バーナード】

セント・バーナードと聞くと、まず救助犬のイメージを抱くのではないでしょうか?

元々はローマ帝国の軍用犬でしたが、セント・バーナードがアルプスへ入ったときに山岳救助犬としての使命を果たすようになります。海外での呼び名は「サン・ベルナール」。アルプスにあるグラン・サン・ベルナール峠の修道院で、救助犬としての活動が始まったことに由来しています。

首に酒樽をつけたイメージは、救助犬として活躍していた頃の姿から来ています。遭難者の体を温めるために、ラム酒の小樽が首につけられていました。

平均体高オス:80〜95センチメートル
メス:70〜85センチメートル
平均体重オス:80〜95センチメートル
メス:70〜85センチメートル
原産国スイス

セント・バーナードの性格

救助犬のイメージ通り、おっとりとしていて大人しい性格をしています。

無駄吠えや攻撃性が少なく、利口で従順です。そのためしつけがしやすく、超大型犬の入門書のような犬種です。

とはいっても、飼育が楽なわけではありません。超大型犬に共通する「広い飼育スペースが必要」「短い寿命」「多くの運動量を必要とする」「食費などが高コスト」などはセント・バーナードにも共通しています。

セント・バーナードの写真

非常に大きな体をしています。最大級の個体になると、体高は1メートル。体重は130キロを超えるものも確認されています。

このサイズは中型のクマと同じサイズです。ツキノワグマのサイズを飼育するようなイメージです。

毛色は白地に赤、赤地に白が代表的な色です。寒さには強いのですが、日本の高温多湿な夏は苦手です。空調管理が行き届いた室内で飼うようにしましょう。

世界一大きい犬12【ニューファンドランド】

カナダのニューファンドランド島が原産の犬種です。

昔は綱を引いたり、船を牽引したりと漁師の手伝いをしていました。現在は水難救助犬として活躍しています。またニューファンドランドは泳ぐことが得意です。それもそのはず、指の間には水かき用の膜があるのです。

平均体高オス:68〜71センチメートル
メス:66〜69センチメートル
平均体重オス:68〜72キログラム
メス:54〜57キログラム
原産国カナダ

ニューファンドランドの性格

非常に優しく穏やかな犬種です。

家族と一緒に過ごすことが大好きな甘えん坊で、留守が多くなると寂しがります。人懐っこい性格のため、番犬にはあまり向かないとされています。

ニューファンドランドの写真

筋肉質でがっしりとした体型です。水に入って仕事をするため、2層の被毛が厚く体を覆っています。

毛色は黒や茶色、白が混ざったような黒があります。

超大型犬を飼う際に知っておきたいポイント

超大型犬を飼う際に知っておきたいポイント

大型犬はその風格から、飼っていて非常に満足度も高い犬種です。しかし安易な気持ちで飼ってしまうと後に大きな負担となってしまう恐れがあります。

ここからは大型犬を飼う際に知っておきたいポイントである「平均寿命」「飼育環境」「金銭面」「介護」の4点をご説明していきます。

命ある生き物なので、飼う前にしっかりと下調べをしておきましょう。

超大型犬の寿命平均について

大型犬の平均寿命はそれほど長くありません。

一般的に犬の平均寿命は15歳程度といわれています。「グレート・デーン」で5〜6歳。「セントバーナード」で8〜10歳ほどです。

短命の原因は大型犬特有の病気のかかりやすさが挙げられます。代表的な病気として、原因不明の心臓病である「拡張型心筋病」があります。他には胸部が深い大型犬に起こりやすいとされる「胃捻転」などがあります。

超大型犬の飼育環境について

飼育は小型犬より難しいとされています。

まずは、しつけに関してです。危険性がある「飛びつき」「噛み癖」「無駄吠え」などは小型犬よりもしっかり矯正しておく必要があります。

また、超大型犬の飼育にはそれなりの飼育スペースが必要になってきます。具体的には、リビングで13畳程度が必要とされています。超大型犬であっても放し飼いにはせず、暑さや寒さ対策のために、基本は室内飼いを推奨しています。

その他には、車移動が欠かせない瞬間が出てきます。小型犬のようにキャリーに入れて、公共交通機関を利用することが難しいからです。例えば、旅行や通院の際は車が欠かせなくなります。

金銭面について

こちらも小型犬と比べると大きな負担がかかります。

犬を飼うための年間費用ですが、小型犬だと32万円程度。しかし、超大型犬となると47万円近くにのぼります。その内訳ですが、食事やしつけにかかる費用に大きく差が出ています。

食事に関していえば、小型犬なら年間4万円程度ですみますが、超大型犬になると14万円近くかかります。しつけに関しても同様で、小型犬の4倍程度のお金が必要となります。シャンプーや手術などに関しても、超大型犬になると多くの出費が必要となります。

また、前述した疾病リスクの高さから「ペット保険」も欠かせなくなってきます。

介護になった時について

こちらも小型犬と比べると、体が大きいので多くのお金や労力が必要となります。

わんこの介護も基本は人間と一緒です。具体的には足のふらつきが出たり、寝たきり状態になる場合があります。そして、小型犬に比べると寿命が短く、その分早く介護が始まってしまいます。それは飼い主さんの負担もかかるので、精神的に参ってしまい方も多いようです。

現在は、わんこ用の介護グッズも充実しています。脚部に取り付けるハーネスや介護用オムツ。床を滑りにくくするための犬用フロアシートなどがあります。しかし、それらを用いたとしても見守りや介助が必要になります。寝たきりになってしまったら、定期的に寝返りをさせてあげなければなりません。お庭を歩くときも石やブロックなどの段差に配慮し、付き添いが必要となります。

超大型犬を飼うときは、介護時のシュミレーションを十分にしておくことが重要です。

まとめ

しっかりしつけられた超大型犬は、頼もしく存在感があり、欠かせない家族の一員となってくれるでしょう。

しかし、それは飼い主がしっかり管理できてこそです。飼っているときの楽しいイメージを抱くことも大切ですが、リスク面をしっかり検討しておくことも大切です。

「どのように育てるか」
「病気や怪我をしたときはどうするか」
「老犬になったら誰が面倒を見るのか」

しっかり準備をした上で、家族と協力しながら超大型犬とすてきな時間を過ごしてください。

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