ボストンテリアは愛嬌のある目が印象的なアメリカ原産の小型犬です。攻撃性はほとんどなく、優しくて陽気なため、お子さんのいる家庭でもペットとして人気があります。
今回はボストンテリアの性格、かかりやすい病気、しつけのポイントなどをわかりやすく解説します。ボストンテリアをペットとして検討中の方やすでに飼われている方はぜひ参考にしてください。
目次 -INDEX-
ボストンテリアの基本情報
歴史
ボストンテリアはイングリッシュ・ブルドッグ、ブルテリア、ボクサー、今では絶滅しているホワイトテリアとの掛け合わせにより作り出された犬種で元々は体重が20㎏もある犬種でした。
当初は闘犬の役割を担っていましたが、近年では小型化され性格も比較的温和な人懐っこい気質を持っています。
大きさ(サイズ)
- オス
- 体高 約38~43㎝
- 体重 約4.5~11.5㎏
- メス
- 体高 約38~43㎝
- 体重 約4.5~11.5㎏
ボストンテリアはオスとメスの大きさに違いがありません。もともと大型犬だったのですが、徐々に小型犬へと改良されたため、体重によって三種類に分けられています。小型(6.8㎏未満)、中型(6.8㎏~9.1㎏)、大型(9.1㎏から11.4㎏)となります。
寿命
ボストンテリアの平均寿命は13~15歳と言われており、小型犬の平均寿命の平均的な寿命と比較すると短めといえます。短頭種であることが大きな要因として挙げられます。
しかし、先天的な疾患が少ない犬種でもあるため、しっかりと健康管理をして入れば16歳前後まで生きてくれる可能性も高いです。
ボストンテリアの性格
愛情深く、フレンドリー
ボストンテリアは温厚で寛容さも兼ね備えた犬種であることから、子供のいる家庭に向いている犬種です。無駄吠えもなく、集合住宅等でも近隣に迷惑をかけることも少ないことも人気の1つです。
感受性が高い
ボストンテリアは飼い主の表情や声色の変化を敏感にくみ取ることができるため、非常に頭の良い犬種です。しかし、テリアの血を引いていることもあり一度興奮すると冷静さを失う一面があるため、「マテ」「おすわり」などの落ち着けるコマンドをしっかりとしつけに取り入れることが大切です。
頑固
ボストンテリアはテリアの血族であるため、性格が頑固であることが多いです。ご機嫌を損ねてしまったとき更に怒ったりすると逆効果になる場合もあるのでしっかりと、犬の状態を見極めましょう。
ボストンテリアに必要な運動量
ボストンテリアは20~30分程度のお散歩を1日2回程度必要です。とても活発で遊びが大好きな犬種であることから、比較的長時間の散歩を1回というよりも時間を短くして頻度を複数回行う方が望ましいです。
また、多く時間が確保できる日はドッグランなどを活用して思いっきり走ったり他の犬との交流を行うことも良いでしょう。
ボストンテリアの飼い方
ポイント1 食事管理をしっかりと行う
ボストンテリアはアレルギー性皮膚炎など皮膚炎関連の疾患トラブルを抱えていることが多いです。また食欲旺盛で肥満になりやすい子が多いので与えるごはんの管理はしっかり行う必要があります。
ポイント2 体温調整をしっかりと行う
短頭種であるボストンテリアは呼吸効率が悪いことが多く上手く体温調節が出来ません。極端な暑さによる「熱中症」は特に要注意です。お散歩の時間をずらす、首回りの大きい血管を冷やして体温を調節する等の工夫が必要でしょう。
ポイント3 身体の清潔を保つ
ボストンテリアは顔に短頭種特有のシワがあり、シワシワの中に食べかすや垢などの汚れがたまりやすく不衛生になりがちです。元々、皮膚トラブルの多い犬種でもあるため、専用のお手入れグッズ等を使って刺激のないよう優しくふき取るなどで清潔を保ちましょう。
ボストンテリアのかかりやすい病気・疾患
角膜炎
角膜炎眼は目の角膜といわれる部分に傷が付き炎症が起こる疾患です。
痛みを生じたり眼がしょぼしょぼすることから前足でこすろうとする行動が見られます。前足で目をこすると傷の悪化を招くので、エリザベスカラーなどを使って阻止する必要があります。悪化すると、眼のサイズや眼球の色が変わる、目ヤニや涙が大量に出るなどの症状が現れます。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は靭帯の形成異常による症状で、後ろ足の膝のお皿が本来ある位置からズレて外れてしまっている状態です。
運動能力が高いボストンテリアは二足で飛び跳ねたり、全速力で走って急に止まるなどの行動から膝に負担がかかりやすい犬種です。脱臼の傾向があるか獣医さんにみてもらったうえで負担のない生活を心がける必要があります。
軟口蓋過長症
軟口蓋過長症は短頭種に好発しやすい先天的な疾患の1つです。軟口蓋と口腔を分ける弁の厚みが通常より厚くなってしまっていることから、いびきや呼吸をすると「ガーガー」といった音がします。
暑い日や興奮すると特に呼吸困難になることもあるので日頃から予防や対策が必要です。
ボストンテリアにおすすめのドッグフード
【全年齢向け】ボストンテリアにおすすめのドッグフード
GO! LID サーモン
出典:GREEN DOG
価格 | ¥4,730円(税込)/1.59kg |
対応年齢 | 全年齢対応 |
主原料 | サーモン |
原産国 | カナダ |
穀物、ポテトが不使用で原材料も単一タンパクでできるだけ使うものを少なくするなどアレルギーに配慮されたフードです。素材の良さをできるだけ活かすためSCSB製法を取り入れ少量をゆっくり低温で仕上げることで嗜好性を高くすることもできています。
【パピー向け】ボストンテリアにおすすめのドッグフード
NOW FRESH グレインフリー パピー
出典:GREEN DOG
価格 | ¥4,455円(税込)/1.59kg |
対応年齢 | 生後12か月まで |
主原料 | 七面鳥、サーモン、ダック |
原産国 | カナダ |
ターキーやダック、サーモンの生肉を使用し副産物を一切使用していません。
また、ココナッツオイルやキャノーラオイルの100%フレッシュオイルなどのフレッシュオイルだけ使用ししています。
ボストンテリアのしつけのポイント
- 基本はほめて伸ばす
- 叱る際のタイミングに気を付ける
- やってほしくないことをしたときは基本無視をする
- 無駄吠えの様子をしっかりと伺い防止する
ボストンテリアを飼う前の準備
- 迎え入れる費用について
初期費用は飼育グッズ約10万円前後含めて全部で約30万円です。
- 飼い始めてからかかる費用について
ボストンテリアの1年間の食費が平均して15万円前後です。その他年に1回の狂犬病ワクチン3300円と混合ワクチン代約1万円。フィラリア予防薬、ノミ・ダニ予防薬合わせて月々5千円前後かかります。
その他、グルーミングサロン代などがかかりこれは地域や店舗によって価格の変動があります。
- どこから迎え入れるのか
ブリーダーから直接引き取る場合とペットショップで購入する場合があります。
ボストンテリアの飼い主の本音【飼いやすい?飼いにくい?】
飼いやすいという声
「人懐っこく、しつけがしやすい」
おやつなどのご褒美さえあればしつけはしやすいようです。また、飼い主の感情を勘取ってくれる賢さもありコミュニケーションが取りやすいようです。
飼いにくいという声
「興奮スイッチが入ると制御が利かない」
「抜け毛が多い」
ボストンテリアはテリア気質のため、一度ロックオンした事に関して過集中し周りが見えなくなる傾向があります。
短毛種のため、毛が抜ける周期が短く長毛種に比べて頻度が高い傾向があります。
ボストンテリアの可愛い癒し画像集
ボストンテリアに関するQ&A
【Q1】ボストンテリアとフレンチブルドッグの違いは何ですか?
まず大きな違いとして耳が違います。フレンチブルドッグは耳先が丸いのに対しボストンテリアは耳の先がとがっているのが大きく見分けられる特徴です。
また体系的特徴として、すらりと足が長いのがボストンテリアでずんぐりした足で若干足が短いのがフレンチブルドッグです。
【Q2】興奮してしまった時の対処法はありますか?
まず、しつけやトレーニングで落ち着くことのできるコマンドを決めましょう。「マテ」や「おすわり」がよいでしょう。
また、ボストンテリアの個体によって興奮ポイントは何なのか、どのような時が多いのかなどをしっかりと観察し、そのような事象が起こった際は事前に回避することもおすすめします。