胴長短足で愛らしい姿が印象的なミニチュア・ダックスフンドをペットにしたいっと思っている方は多いのではないでしょうか?
もともと狩猟犬として作り出されたミニチュア・ダックスフンドは、活発で好奇心旺盛な性格です。また、利口で温和な一面もあり、飼い主に従順なため、日本で大変人気のある犬種です。
今回はミニチュア・ダックスフンドを飼う前にぜひ知っておいてほしい情報をまとめましたのでぜひ参考にしてください。
目次 -INDEX-
ミニチュア・ダックスフンドの基本情報
歴史
ミニチュア・ダックスフンドはドイツが原産国の犬種です。
中世のドイツでアナグマ狩りのために作られたと言われています。名前である「ダックス」はアナグマという意味があります。
カニンヘン・ミニチュア・スタンダードの3種類に分けられており、体の大きさが異なります。3種類の中で、巣穴の中で動きやすいよう小さく改良されたのがミニチュア・ダックスフンドです。ミニチュア・ダックスフンドは活発な性格で家庭犬として人気が高く、日本でも愛されています。
原産国のドイツでは「ダッチ」や「テッケル」と呼ばれ、1888年に愛好家によりクラブが設立されています。
大きさ(サイズ)
- オス
- 体長 25〜30cm
- 体高 12〜27cm
- メス
- 体長 25〜30cm
- 体高 12〜27cm
ミニチュア・ダックスフンドは、オス・メスともに体格に大きな差はありません。
アナグマの猟犬として穴の中に入っていかなくてはならないので、胸囲が重要視されており、胸囲が30〜35cmの場合に、ミニチュア・ダックスフンドと分類されます。
ミニチュア・ダックスフンドの成犬の標準体重は、3〜5kgほどです。胴長なため足腰があまり強くありません。体重増加には注意が必要です。
寿命
ミニチュア・ダックスフンドの寿命は13〜16歳と言われています。アニコム損保によると、寿命は14.9歳で犬の平均寿命(14歳)より長生きです。
ミニチュア・ダックスフンドは胴長のため、背中や腰などに負担がかかりやすく特に椎間板ヘルニアには注意が必要です。肥満によって引き起こされることもあるので、エサを低カロリーのものにしたり過剰におやつを与えないようにするなど、日頃から食事にも気をつけてくださいね。
ミニチュア・ダックスフンドの性格
好奇心が強く活発
ミニチュア・ダックスフンドは狩猟犬としての気質を引き継いでおり、好奇心旺盛で明るくアクティブな性格です。
とにかく、遊ぶことが大好きなのでお散歩やドッグランで一緒に遊んであげることも大切です。
明るい性格がゆえ、やんちゃでイタズラ好きな一面もあります。
好奇心が満たされないと、イタズラをしてしまうのでストレスを溜めないことと、しつけも重要になってきます。
警戒心が強い
ミニチュア・ダックスフンドは、友好的で性格は落ち着いており人に対して攻撃的になるようなことはありません。飼い主に対して、愛情深く献身的な犬種です。
人だけでなく他の犬とも友好的ですが、来客があったり聞き慣れない音がすると、警戒して吠えることがあります。警戒心が強く危険を知らせてくれるので、番犬として向いていますが、近隣住民に迷惑をかけないようしっかりトレーニングする必要があります。
賢く順応性が高い
猟犬として生まれてきたミニチュア・ダックスフンドは、指示や命令をしっかり聞き順応性が高い犬種です。人と共に暮らしてきた歴史も長く、飼い主に忠実なので、家族の一員としても最適です。順応性や適応能力に優れ、みなさんの生活環境にすぐに馴染むことができるでしょう。
一方で、自立心が強く頑固な一面もあります。甘やかして問題犬になってしまわないようしつけをすることが大切です。ミニチュア・ダックスフンドの特徴をよく理解しトレーニングしましょう。
ミニチュア・ダックスフンドに必要な運動量
ミニチュア・ダックスフンドの必要な運動量はそれほど多くはありませんが、毎日のお散歩は必要です。
好奇心旺盛な性格なので、お散歩を好む傾向にあります。1日約30分を1〜2回に分けてお散歩しましょう。距離は1〜2キロが目安です。
運動不足で肥満になると、椎間板ヘルニアのリスクが高まります。逆に過度な運動でも、腰に負担がかかると病気のリスクが高まるので注意が必要です。胴長短足で腰に負担がかかりやすいため、階段などの段差や上下の運動は極力避けるようにしましょう。
ミニチュア・ダックスフンドの飼い方
ポイント1 温度管理
ミニチュア・ダックスフンドは短足のため地面からの温度の影響を受けやすいです。室内の温度も大切ですが、お散歩中にも温度管理が必要です。
ミニチュア・ダックスフンドに限らず言えることですが、特に夏場はアスファルトが非常に高温になるのでお散歩する時間帯に注意しなければいけません。お散歩は早朝や日が暮れる夕方にするなど、時間帯にも気をつけましょう。
室内にいる時は、室温20〜25度・湿度40〜60%が理想的です。加湿器などを活用して快適に過ごせる空間を作ってあげましょう。
ポイント2 肥満にならないよう注意
ミニチュア・ダックスフンドは肥満になると、腰に負担がかかり椎間板ヘルニアのリスクが高まります。
小型犬ですが活発でスタミナのある犬種です。肥満にならないよう、毎日のお散歩を欠かさないようにしましょう。
室内ではロープなどのおもちゃで遊んであげると運動になり、ストレスも軽減されます。
穴掘りの要素がある遊びも喜ぶのでおすすめです。
食事は出来るだけ低カロリーを心がけましょう。おやつはついつい与えてしまいますが、肥満防止のため過度の与えすぎには注意してください。
ポイント3 足腰に負担のならない工夫
ミニチュア・ダックスフンドは胴が長く、ジャンプや階段などの段差で腰に負担がかかります。腰に負担がかかると椎間板ヘルニア発症のリスクが非常に高まります。
極力段差を少なくする、高いところから飛び降りるのを防止するなど、注意が必要です。
段差のないところでも、滑りやすいフローリングなどを日常的に走り回っていると腰に負担がかかります。
滑りにくい素材の床を選び、マットやカーペットを敷き負担を軽減させてください。ジャンプ力があるので、怪我の原因になりそうなものは避けておきましょう。
ミニチュア・ダックスフンドのかかりやすい病気・疾患
椎間板ヘルニア
椎間板は、背骨と背骨の間にあるクッションのような役割を果しています。椎間板が変形したり、神経を圧迫して強い痛みや麻痺が起こる症状を椎間板ヘルニアといいます。
特に、ミニチュア・ダックスフンドは胴長短足のため椎間板ヘルニアになりやすい犬種です。腰に負担のかかることは軽減させましょう。
万が一、足を引きずる・歩き方がおかしいなど異変があれば、早めに受診し手当をすることで回復の可能性が高まります。
関節炎
関節炎とは、骨と骨の間にある関節に炎症が起き痛みを引き起こす症状です。チャームポイントの胴長短足であるがゆえ、足腰に負担がかかってしまい関節炎になりやすいです。
日頃フローリングの床を走り回っていると腰に負担がかかりやすくなります。関節炎になるリスクを少しでも減らせるように、滑りにくいマットやカーペットを敷いてあげるなどの工夫が必要です。走り回ったり遊ぶのが大好きなので、楽しくて転倒してしまうこともあります。遊ばせ過ぎには注意しましょう。
歯周病
ミニチュア・ダックスフンドは、口元が長く歯が大きいため、歯周病になりやすい傾向があります。歯ぐきが腫れたり、口臭がするなどの症状が現れます。歯周病になり放置していると、全身に菌が回り非常に危険な病気です。
犬は人と違い虫歯にはなりにくいと言われていますが、日頃からケアを怠ってはいけません。子犬のうちから歯磨きに慣れさせておき、最低でも3日に1回は歯磨きをしましょう。ガーゼを指に巻き歯の表面に付着した汚れをふき取るようにするとよいでしょう。
ミニチュア・ダックスフンドにおすすめのドッグフード
【全年齢向け】ミニチュア・ダックスフンドにおすすめのドッグフード
モグワン
出典:https://inunavi.plan-b.co.jp/hsig-mogwan
価格 | ¥4,356円(税込)/1.8kg |
対応年齢 | 全年齢 |
主原料 | チキン・サーモン |
原産国 | イギリス |
モグワンは主原料にチキンとサーモンが使われており、タンパク質が豊富です。
ミニチュア・ダックスフンドは皮膚病も起こりやすいです。サーモンに含まれるオメガ3やオメガ6脂肪酸配合により、皮膚炎の予防になるのでおすすめです。
モグワンはタンパク質が豊富に含まれていることで、筋肉量が増え腰にかかる負担を軽減し椎間板ヘルニアの予防にもつながります。
累計200万個販売した『モグワン』は限定ページ経由だと、定価から20%OFFの特別価格で購入可能です!公式サイトをチェックしてみてください!
【老犬向け】ミニチュア・ダックスフンドにおすすめのドッグフード
カナガンドッグフード
出典:https://www.canagandogfood.co.jp/
価格 | ¥4,356円(税込)/2kg |
対応年齢 | 老犬(7歳以上) |
主原料 | チキン生肉 |
原産国 | イギリス |
ミニチュア・ダックスフンドは高齢期に入ると活動量が減少し、食事量も減る傾向があります。
噛む力が衰えることもあるので、少しの量で必要な栄養が取れるフードを選びましょう。
カナガンドッグフードはチキンたっぷりでヘルシーなので、肥満防止のためにもミニチュア・ダックスフンドにはおすすめです。グルテンフリーで、上質な食物繊維であるサツマイモやえんどう豆を使用していますので、ペットの体に優しく安心して与えることが出来ます。
ワンランク上のフード『カナガン』、公式サイトだけの限定オファーがございます!キャンペーン中につき、初回限定最大20%OFFなのでぜひお試ししてみてはいかがでしょうか?
ミニチュア・ダックスフンドのしつけのポイント
- 吠えぐせをつけさせない
- 噛み癖をつけさせない
- リーダーシップを取る
ここまでお伝えしてきたように、ミニチュア・ダックスフンドは狩猟犬をルーツに持つ賢い犬種です。
幼いうちから、飼い主がリーダーシップを取り主従関係をしっかり作っておきましょう。順位を決める時に噛み付くと言われており、主従関係が築けていないと噛み癖がついてしまいます。「噛んだら叱る」を繰り返して根気強くトレーニングをしましょう。
ミニチュア・ダックスフンドはは警戒心が強いため見知らぬ人に吠える傾向があります。
「吠えたら叱り、収まったら褒める」を繰り返し、無駄吠えをさせないようにしましょう。
ミニチュア・ダックスフンドを飼う前の準備
- 迎え入れる費用について
ミニチュア・ダックスフンドの平均価格は35〜40万円です。ペットショップから迎えるか、ブリーダーから迎えるかによっても金額が異なります。血統の良い犬になると高額になります。その他、食器・トイレ・リード・ケージなども揃えておく必要があります。
- 飼い始めてからかかる費用について
ミニチュア・ダックスフンドを飼い始めてから必要な費用は、混合ワクチン・狂犬病ワクチン・自治体登録料・フィラリア予防などで、合計すると約5万円程度になります。その他ペットフードやペットシート、トリミングに連れて行くための費用も必要です。
- どこから迎え入れるのか
ミニチュア・ダックスフンドは人気の犬種なので、多くのペットショップで迎えることができ、同時に飼育用品なども揃えられるメリットもあります。ブリーダーの場合、親犬に会うことが出来るので成犬になった時のイメージがつきやすいです。保護犬の里親になりたい場合、タイミングよく里親募集していればすぐお迎え出来ますが、募集されていない場合少し根気が必要です。
ミニチュア・ダックスフンドの飼い主の本音【飼いやすい?飼いにくい?】
飼いやすいという声
「イタズラもせずとにかく大人しい!」
「思っていたより吠えない」
「よく吠えると聞いていたが、しつけをすると吠えなくなってくれた」
「ちゃんと言うことは聞くし素直」
「お利口でトイレをすぐに覚えた」
「シャンプーや爪切りを嫌がらず飼いやすい」
ミニチュア・ダックスフンドの特徴として「よく吠える」や「イタズラ好き」といった印象を持っている方が多いようです。ただ、賢い犬なのでしっかりしつけさえ行えば、素直で言うことも聞いてくれ飼いやすいといった意見が多数あります。しつけを出来るか出来ないかで、飼いやすさが変わってきます。
飼いにくいという声
「インターホンで吠えさせないようにするのが大変」
「抜け毛が多い」
「ヘルニアになり歩けなくなった」
「落ち着きがない」
「なんでも噛む」
ミニチュア・ダックスフンドはしつけをすれば無駄吠えがないという声も多数ありますが、やはり無駄吠えが多いという意見も同じくらいあります。根気強くトレーニングすることが大切です。幼い頃から、飼い主がリーダーシップを取ると言うことを聞いてくれるようになり飼いやすくなります。
ミニチュア・ダックスフンドの可愛い癒し画像集
ミニチュア・ダックスフンドに関するQ&A
【Q1】ミニチュア・ダックスフンドがなりやすい椎間板ヘルニアとはどんな症状?
椎間板ヘルニアは背骨に負担がかかり、骨と骨の間のクッションの役割を担う椎間板が摩耗してしまう病気です。足を引きずる・元気がない・食欲が落ちたなどの症状が見られます。部屋の隅でじっとしていたり普段と様子が違う場合は、無理に散歩に連れ出したりしないよう、安静にし速やかに病院へ連れて行きましょう。
予防するためには、背骨に負担をかけないような生活環境に配慮し、肥満防止に努めることが大切です。また、日ごろからペットの様子を注意深く見ておくと安心です。
【Q2】よく吠えると聞くけど本当?
ミニチュア・ダックスフンドはもともと狩猟犬として活躍していた犬種なので、反応性が高く吠えやすい性質をもっています。知らない人やドアのインターホンに反応して吠えることがあります。
まだ恐怖心を抱かない子犬の時期に、日常生活の中でよくある音に慣れさせたり、見知らぬ人と接する機会を与えるとよいでしょう。吠えたら叱り、収まったら褒めるなど根気強く行いましょう。無駄吠えをしないよう、吠えをコントロールできるトレーニングが必要です。
【Q3】多数飼いでも大丈夫?
ミニチュア・ダックスフンドは小型犬のため、大型犬に比べるとエサ代が少なく、家の中で走り回れる状況であればお散歩は一日一回でも可能なため、多数飼いしやすい犬種といえます。
多数飼育の場合は、一匹目の犬をきちんとしつけてから二匹目を迎え入れるようにしましょう。一匹目のしつけが不十分な状態で二匹目を受け入れると、二匹目が悪い癖を真似し、しつけが一層難しくなる可能性があります。
飼い主が一番目、先住犬は二番目、新入りは三番目のように順位付けをすることが大切です。飼い主のリーダーシップが問われます。幼い頃から、飼い主との主従関係を築くことが重要になります。